戌神ころねは、カバー株式会社が運営するVTuberグループ「ホロライブ」に所属する人気VTuberです。
犬をモチーフにしたキャラクターで、都会のパン屋さんで店番をしながら空き時間にゲームをするというユニークな設定を持ちます。
2019年4月にホロライブゲーマーズの一員としてデビューし、独特の訛り口調やテンポの良いトーク、レトロゲームを中心とした配信内容で多くのファンを魅了してきました。
国内外に熱心なファン層を持ち、2020年にはホロライブ日本勢で初めてYouTubeチャンネル登録者数100万人を達成、2023年には200万人を突破しています。
本記事では、戌神ころねの背景や経歴、性格や魅力、配信スタイル、名物フレーズや名場面、コラボ活動、VTuber界での位置付け、音楽活動やグッズ展開、そしてその他のトリビアまで、幅広く詳しく紹介します。
経歴・背景
2019年3月にホロライブゲーマーズへの加入が発表され、同年4月13日にYouTubeで初配信を行いました。
同期デビューの猫又おかゆとは以前から親しい友人同士であり、現在でもコンビ「おかころ」として数多く共演しています。
2019年9月には3Dモデルがお披露目され、以降ライブ配信だけでなく3Dアバターでの企画や音楽ライブにも参加していきます。
2020年11月にはホロライブJP勢として初めてYouTube登録者数100万人を突破し、大きな話題となりました。
2021年4月には自身初のオリジナル楽曲「ころねの最凶天災☆わんだふぉー❤わーるど」(SAIKYO TENSAI WONDERFUL WORLD of KORONE)を発表し、VTuberアイドルとしても活動の幅を広げました。
2022年にはセガの人気ゲームシリーズ「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」公式アンバサダーに就任し、ソニックを模した新衣装がお披露目されました。
さらに同プロジェクトの一環でハリウッド映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』の日本語吹替版にゲスト声優として出演も果たしています。
長時間のゲーム配信による着実なファン獲得もあり、YouTubeチャンネルは2023年6月に登録者数200万人を突破しました。
現在ではホロライブの看板タレントの一人として、各種ライブイベントやメディア出演など精力的に活躍しています。
性格・魅力
ころねは甘えん坊でお茶目な性格で、しばしば理由もなく他のホロライブメンバーにキスをするなど、人懐っこい面を見せます。
笑い声は非常に高く、まるで電車の汽笛のようだと形容されるユニークさがあります。
一方でホラーやグロテスクな表現にも強い一面があり、『DOOM』シリーズの配信でチェーンソーを嬉々として振り回したり、スプラッター系のホラー映画を好むと公言するなど、無邪気さゆえに時折ゾッとするような言動を見せることもあります。
ゲームへの情熱も人一倍で、レトロゲームやマイナーゲームを特に好み、そのシュールさに大笑いしながら楽しむ姿が特徴的です。
話し方には独特の訛りがあり、本人曰く一緒に暮らしているおばあちゃんの方言の影響だそうです。
こうした明るく全力な姿勢と、ときおり垣間見えるギャップのある一面が、多くのファンを惹きつける彼女の大きな魅力と言えるでしょう。
配信スタイル・内容
ころねの配信スタイルで特筆すべきは、そのゲーム実況の長時間ぶりです。
しばしばゲームクリアまで眠らずに挑戦し続ける「耐久配信」を行い、2024年4月には約23時間に及ぶ連続配信を達成した例もあります。
プレイするゲームの傾向はファミコンやスーパーファミコンなど懐かしのレトロゲームが中心で、中にはあえてバグだらけの迷作に挑戦して独特の笑いを巻き起こすこともあります。
ゲームジャンルもホラーからアクション、シューティングまで幅広く何でもこなし、難関ステージにも持ち前の根気とセンスで立ち向かっていきます。
配信中のリスナーとのやり取りにも定評があり、コメントに対する軽快なツッコミやリアクションが魅力です。指示ばかりする視聴者(いわゆる「指示厨」)への対処もユーモアたっぷりに行い、視聴者を笑わせながら場を収めます。
また、海外の視聴者にも積極的に話しかけており、分からない英語があれば配信中に自ら翻訳サイトで調べて伝えようとするなど、国際的なサービス精神も旺盛です。
代表的なフレーズ・名場面・ミーム
- 「ゆびゆび~」 – 戌神ころねの代表的な挨拶。「おはよう」に代わる彼女流の挨拶として初配信の頃に生まれたフレーズで、リスナーに「指を1本ちょうだい!(ゆびをちょうだい)」と要求し、視聴者が「ゆび!ゆび!」と指を差し出すジェスチャーを返すという独特のやり取りが定着しました。以降、配信の冒頭や終わりの挨拶で「ゆびゆび~」が交わされるのが恒例となっています。
- 「おらよ~ / あらよ~」 – ゲーム実況中によく発する掛け声。「おらよ~!」は敵に攻撃を繰り出す時や気合を入れる時の力強い掛け声で、逆に「あらよ~…」はミスをした時や驚いた時に漏れる少しため息混じりの感嘆詞です。似た響きですが使われる場面が正反対で、ファンからもその使い分けが面白いと認識されています。
- 「なーほーね」 – 「なるほどね」という意味の彼女独特の相槌。語尾を伸ばした緩い言い方で、理解・納得した場面でぽろっと出てくるのが定番です。ころねの口癖の中でも頻出するフレーズの一つで、配信を見始めた新規ファンが意味を検索することもあるほど印象に残る言い回しです。
- 「Eekum Bokum」や「X-Potato」 – いずれも戌神ころねの配信中の発言が由来となった海外発のミーム。前者はNINTENDO64の名作ゲーム『バンジョーとカズーイの大冒険』実況でころねが口ずさんだ不思議なフレーズで、後者はアクションゲーム『Blasphemous』配信中に敵キャラ名「Expósito(エスポジート)」を「エクスポタト」と聞き間違えたことに端を発するネタです。どちらも海外掲示板Redditなどを中心に話題となり、一時は外国人ファンから彼女を象徴するワードとして多用されました。
- 「DOOG」 – ゲーム『DOOM Eternal』に一時的に実装された隠しイースターエッグ。2020年、同ゲーム内の特定操作により「DOOG」というロゴが表示される隠し要素が海外掲示板で発見され、これは戌神ころねが『DOOM』実況で見せた狂気的なプレイ(“DOOG”はDOG=犬のもじり)にちなんで開発チームが仕込んだネタではないかと話題になりました。後にアップデートで削除されてしまいましたが、VTuberの影響力が海外ゲームに及んだ例として語り草になっています。
- リスナーへの「お仕置き」 – 戌神ころねは配信中、行き過ぎたコメントや指示厨に対し、冗談交じりに“お仕置き”をする茶番を行うことがあります。例えば、画面上に表示した自身のマウスカーソルに木槌の画像を持たせ、視聴者(リスナーくん)をボコボコ殴るようなポーズを取って笑いを誘いました。この演出がきっかけでファンの間では「ころさんに逆らうと拳で制裁される」とネタにされ、英語圏では「BONK!」というミームとして他のVTuberにも広がりを見せました。
- 「Korone Virus(ころねウイルス)」 – 2020年前後に、新型コロナウイルス(Coronavirus)の流行に関連して生まれたネタ。当時YouTubeの自動システムが「Korone」という名称をコロナウイルスと誤認したのか、ころねの動画ページに「COVID-19に関する情報」が表示される現象が発生しました。この出来事からファンがジョークで「ころねウイルス」と呼び始めたのが由来で、同時期に他のホロライブメンバーの名前でも「◯◯ウイルス」と名乗る遊びが流行しました。
コラボレーション・主な出演
戌神ころねと言えば、同僚VTuberとのコラボ配信も欠かせません。
特に猫又おかゆとは「おかころ」コンビとして知られ、デビュー当初から今日に至るまで息の合ったコンビ実況を繰り広げています。二人の仲の良さはホロライブ随一とも言われ、料理配信やユニット歌唱など幅広い企画でファンを楽しませています。
また、白上フブキや大神ミオらホロライブゲーマーズのメンバーとも頻繁に共演しており、ときには大空スバルを交えた非公式ユニット「SMOK(すもも)」でゲーム実況対決やバラエティ企画を行うこともあります。
ホロライブ内だけでなく、さくらみことの期間限定コンビ「みっころね」で毎年恒例の24時間配信企画を実施していることでも有名です。初回は2019年に行われ、2022年には「みっころね24リターンズ!!」として3年ぶりに復活、2025年新春にもスポンサー企業が付く形で大規模な年越し配信が行われました。
みっころね名義でオリジナル楽曲『みっころね×やってやんよ!!』を発表したり、期間限定のリアルイベント「みっころね神社 ゆく年くる年」を渋谷で開催したりと、単発配信の枠を超えた展開も見られます。
外部企業とのコラボレーションも積極的に行っており、2020年にはコンパイルハート社のゲーム『VVVテューヌ(ネプテューヌシリーズ)』にホロライブ代表の一人としてゲスト出演し、スマホゲーム『妖怪ウォッチ ぷにぷに』のコラボイベントにも参加しました。
中でもセガ公式からのラブコールで実現した「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」とのコラボは特筆すべきで、2022年に日本国内アンバサダーに就任して以来、記念衣装の配信や記念番組への出演、さらにはセガ公式Twitter上で公開されたコラボ漫画を自ら執筆するなど、その活躍ぶりはVTuberの枠を超えて広がっています。
さらに、同じく2022年には映画『ソニック・ザ・ムービー/ソニック VS ナックルズ』の日本語吹替版にゲスト声優として参加し、VTuberとして異例のメディア進出を果たしました。
こうした内外の多彩なコラボ活動により、戌神ころねはホロライブを代表する存在として広く知られるようになっています。
音楽活動・関連グッズ
戌神ころねは歌手・アイドルとしての活動にも積極的で、これまでに多数のオリジナル楽曲を発表しています。
2021年4月に初のオリジナルソング「ころねの最凶天災☆わんだふぉー❤わーるど」をリリースし、以降も「Doggy god’s street」や「かわいこちぇっく!」など次々と新曲を公開してきました。
ポップでキュートな楽曲からゲーム愛にあふれたネタソングまで幅広いジャンルを歌いこなし、ホロライブの音楽ライブイベントでも持ち前の歌唱力と元気なパフォーマンスを披露しています。
グッズ展開も盛んで、2022年11月にはグッドスマイルカンパニーより公式デフォルメフィギュア「ねんどろいど 戌神ころね」が発売されました。
さらに2023年には初の1/7スケールフィギュアも登場し、戌神ころねの可愛らしいビジュアルが精巧に立体化されています。
そのほか、抱き枕カバーやぬいぐるみなど多彩な公式グッズが次々と企画・販売されており、公式ブランド『hololive friends with u』から発売されたころねのぬいぐるみもファンから好評を博しました。
これらのグッズはホロライブ公式ショップやイベント物販などで入手可能で、戌神ころねの高い人気と知名度を示すものとなっています。
その他の豆知識
- 名前の由来: 「戌神ころね」という名前は、苗字の「戌神」が文字通り「犬の神様」を意味し、名前の「ころね」はチョココロネ(菓子パン)のような語感から来ています。パン屋で働くというキャラクター設定ともリンクした洒落の効いた命名と言えるでしょう。
- 犬種: 犬のVTuberである彼女は、自分の犬種について「キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル」だと配信内で明かしています。公式楽曲の歌詞中でもスパニエルを自称するくだりがあり、犬好きからも親しまれるポイントです。
- 身長ミス: プロフィール公開当初、身長が誤って「156m」と表記されてしまったハプニングがありました。本来は156cmですが、このミスをきっかけにファンの間では「ころさんは身長156メートルの巨大犬」というネタが生まれ、以降イラストやコラボで彼女だけ不自然に巨大に描かれるボケが定番化しています。
- 武闘派エピソード: 戌神ころねは趣味でボクシングを経験しており、配信中にゲーム画面越しにリスナーをパンチする仕草を見せたこともあります。このため「ころさんに下手なことを言うと殴られる」とファンにイジられることがありますが、もちろん冗談であり、本人は終始ニコニコしながら愛のあるツッコミとして拳を振るっています。
- 睡眠時間: “都会のパン屋で働きつつ配信している”という設定も相まってか、かなりのショートスリーパーとして知られています。同僚の桐生ココから「ころさんの睡眠時間は1日2~3時間」と暴露されたことがあり、ファンからは身体を心配する声も上がりました。ちなみにファンの呼称「ころねすきー」は「ころね好き」に由来する言葉で、配信内でも度々使われています。
管理人のひとこと
ころさんの魅力を一言で表すのは本当に難しいです。
そのくらい、彼女にはいろんな「顔」があります。
レトロゲームに挑むゲーマーとしての真剣なまなざし。
「ゆびゆび~」とリスナーに甘える犬らしい愛嬌。
そして、海外ファンにも届く奇跡のミームセンス。
どれもが戌神ころねという存在を形づくる、大切な一部です。
今回の記事が、これからホロライブを深く知っていこうとする皆さんにとって、ころさんというVTuberに興味を持つきっかけになればうれしいです。
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