春先のどかとは – ホロライブでの経歴と役割
春先のどかさんは、ホロライブプロダクションを裏方から支えてきたスタッフにして、公式番組にも登場するスタッフVTuberです。
2022年4月に新卒社員としてカバー株式会社に入社し、「春先のどか」としてホロライブ運営スタッフの一員となりました。
入社当初は友人A(えーちゃん)さん(2024年6月退職)の後輩という立場で、公式番組のアシスタント業務や配信の裏方作業を中心に担当しており、前日の配信のハイライトピックアップやおすすめ配信の紹介、公式アプリ「ホロプラス」の宣伝など、幅広いサポート役を務めていました。
実際、入社直後の2022年4月には先輩の友人Aさんに伴われて社内を案内される動画が公開され、同年4月9日には二人で「ホロライブ3rdフェス」の同時視聴配信を行うなど、早い段階からファンの前にも姿を見せています。
以降もホロライブ公式の番組や企画に徐々に登場するようになり、友人Aさんが退職した後はその役割を受け継ぐ形でホロライブ公式番組の顔として活躍していきました。
春先のどかさんにとって大きな転機となったのが、公式アナウンサーへの就任です。
2025年5月、ホロライブに関する情報を発信する新たな公式YouTubeチャンネル「holoAN room(ホロアナ)」が開設され、春先のどかさんがその初代メインキャスター(公式アナウンサー)に抜擢されました。(なお、彼女自身の談によれば、当時会社の上層部から「メンバーの良さをよりたくさんの人に広めてほしい!」との声掛けがあり、これを機にアナウンサーへと転身したのだそうです。)
ホロライブの所属タレントたちの最新ニュースを伝えるこのチャンネルで、春先のどかさんは中心となって情報発信を担当し、スタッフでありながら表舞台で活躍する存在として注目を集めました。
ファンとの関わりと人気の理由
春先のどかさんがここまでファンやタレントから愛された理由には、彼女の人柄とその発信スタイルがあります。
一見しっかり者ですが少しドジな一面も持ち、実はカエルが大好きという可愛らしい一面もあるなど、親しみやすいキャラクター性がファンの心を掴みました。
公式アナウンサーとして活動する中で、単に情報を伝えるだけでなくタレントとファンを繋ぐ架け橋としての役割を完璧に果たしていたと評されています。
彼女の配信を見ていると、ホロライブメンバー一人ひとりの魅力を深く理解し、ただニュースを読み上げるのではなく「そのタレントのここがすごいんですよ!」といった想いを込めて伝えてくれるため、視聴者にも愛情がしっかり届いてきました。
また、公式番組での安定感ある司会ぶりも特筆すべき点です。
複数タレントが出演するイベントで軽妙にMCをこなしたり、突発的なトラブルにも落ち着いて対応したり、視聴者からの質問に対して的確に答えたりと、裏方出身ながら非常に高いプロ意識とスキルを示していました。
何より春先のどかさんが唯一無二だったのは、その思いやりと誠実さゆえにコミュニティから愛され続けたことです。
ファンからは「のどかちゃん」の愛称で親しまれ、ホロライブメンバーからも「あの子なら安心して任せられる」と信頼され、スタッフ仲間からも頼りにされる存在でした。
そうした信頼は偶然ではなく、常に相手を思いやり学び続ける春先のどかさんの姿勢があってこそ。
退職発表後にタレント・スタッフ・ファンの誰もが感謝と寂しさの声を寄せたことからも、彼女がどれほどまでに愛されていたかが伺えます。
卒業(退職)発表の内容とタイミング
春先のどかさんの退職(卒業)は、2025年9月5日に本人のX(旧Twitter)アカウントから突然公表されました。
「9月末をもってホロライブプロダクションを退職します」という直筆メッセージ画像付きのお知らせ投稿で、この発表は行われています。
手書きの文章には、「素敵なタレント・スタッフの皆様、そしてホロライブを応援してくださる皆様がくださった笑顔やわくわくは私の人生の宝物です」と、支えてくれた人々への感謝の言葉が綴られていました。
「新卒で入社して約4年間、本当にありがとうございました…!」という一文からも、ホロライブで過ごした日々への深い感謝と想いが伝わってきます。
発表文の冒頭では「急なお知らせとなってしまい、申し訳ありません」とファンに驚きを与えてしまうことへの配慮も見られ、突然の報告であることへの謝罪も記されていました。
このX上での投稿後、春先のどかさんは自らのレギュラー配信枠である「昼ホロ!」内でも退職について改めて報告を行いました。
配信では直筆メッセージを自身の声で読み上げ、視聴者に直接想いを語っています。
「皆様、本当にありがとうございます」と涙ながらにファンへ感謝を伝える姿に、チャット欄でも多くの応援コメントが寄せられました。
こうして本人の口から経緯が説明されたことで、ファンも徐々に現実を受け止め始めることになりました。
公表された卒業理由
春先のどかさんが明かした退職の理由は、非常に前向きで真摯なものでした。
発表文によれば、「お仕事をしながら日々を過ごすうちに、今後の人生の目標や進み方を改めて考えたいと思うようになり、一度立ち止まって真剣に考える期間に充てたいと、この度退職を決断いたしました」ということです。
日々の業務に追われる中で、自分のこれからの人生について見つめ直したいという思いが次第に強くなった——社会人なら誰もが一度は抱くであろう悩みですが、彼女はその気持ちに真剣に向き合った末に退職という選択肢を選んだといえます。
特に印象的なのは、彼女が「仕事を続けながら考えることも検討したが、別のことに心を向けながら皆様と向き合うのは自分としてすごく不誠実な気がしてしまい、うまく考えることができなかった」と述べている点です。
中途半端な気持ちのまま仕事を続けるのは関わる全ての人に対して失礼になってしまう——そんな強い責任感とプロ意識から、春先のどかさんは「一度立ち止まって考える時間を取りたい」と考え、退職を決断したのでした。
この言葉からは、決して衝動的な判断ではなく長い時間悩み抜いた末の決意であることが伝わってきます。
また、彼女は発表後の配信でホロライブに入社する前の自分についても言及しました。
入社前には「色々なことを諦めていた自分」に対し、ホロライブプロダクションが再び心に灯りをともしてくれたと表現し、忙しい日々の中で失っていた感情を取り戻せたとも語っています。
ホロライブで過ごした4年間の日々は、春先のどかさんにとってかけがえのない「人生の宝物」となったことを強調しつつ、それだけ充実していたからこそ今立ち止まって将来を考える必要がある、とも受け取れるでしょう。
つまり退職の理由は、ネガティブなものでは決してなく、自分自身の人生と真剣に向き合うための前向きな決断であったといえます。
卒業発表に対するホロライブメンバー・ファンの反応
春先のどかさんの卒業(退職)の知らせに対しては、ホロライブ関係者やファンから温かいエールと感謝の言葉が相次ぎました。
同僚であるホロライブメンバーたちもSNSや配信上で次々と言及しています。
例えばホロライブ所属のVTuberであるAZKiさんはX(旧Twitter)上で「のどかちゃん、4年間ありがとう」と感謝を綴り、春先のどかさんと配信でトークや歌唱を共にした思い出がたくさんあると振り返りました。
この他にもさくらみこさん、宝鐘マリンさん、獅白ぼたんさん、鷹嶺ルイさん、兎田ぺこらさん、大神ミオさんなど、多くのホロライブタレントたちがそれぞれに春先のどかさんへの感謝と労いのメッセージを発信しています。
「いつものどかちゃんに助けられていた」「寂しくなるけど応援しているよ」など、その内容はどれも温かく、改めて彼女がホロライブメンバーから信頼され愛されていた存在であったことが感じられます。
ファンからの反応も感動的なものがありました。
X上には「4年間ありがとう!」「これからも幸せでいてね」といったハッシュタグ付きの投稿が数多く寄せられ、多くの注目を集めました。
直筆メッセージの写真に「泣いた」「ずっと忘れないよ」とリプライを送るファン、思い出のシーンを切り抜いた動画をアップして労をねぎらうファン、寄せ書きやイラストで門出を祝うファンもおり、公式には配信タグ「#はるさきじかん」やファンアートタグ「#のどかあーと」も用意されていました。
卒業発表後はそうしたタグにも感謝と激励のイラストが多数投稿され、その反応はさまざまでしたが、共通しているのは春先のどかさんへの深い感謝と惜別の念でした。
こうした多くのメッセージが寄せられたこと自体、彼女がコミュニティにもたらした影響の大きさを物語っているでしょう。
春先のどかのSNS・YouTubeでの活動振り返り
春先のどかさんはSNSやYouTubeを通じてもファンと積極的に交流し、その活動の幅を広げてきました。
X(Twitter)上の公式アカウント「@harusakinodoka」では、日々ホロライブ関連の情報発信を行い、タレントの配信告知やイベント・グッズの宣伝など広報的な役割を担っていました。
プロフィール欄には「ホロプラス宣伝隊長」と記されていたように、ホロライブ公式ファンアプリ「ホロプラス」のPR大使としても活躍し、フォロワーに向けてアプリの魅力や最新ニュースをわかりやすく届けていたのも印象的です。
朝には「おはようございます!」と元気に挨拶し、深夜には配信を見守るツイートをするなど、ファンに寄り添った発信でコミュニケーションを取っていたため、SNS上でも彼女を慕うファンは多く存在しました。
YouTube上では、前述の「holoAN room」チャンネルでレギュラー番組「昼ホロ!」を担当し、平日のお昼にホロライブのニュースをまったりと伝える生放送を行ってきました。
「昼ホロ!」では前日のホロライブ配信の見どころ紹介や週末のイベント情報、そしてホロライブメンバーのお祝い事の共有など、ファンが知りたいトピックをギュッと詰め込んだ内容を明るく届けてくれました。
忙しい人でもお昼休みに見ればホロライブの流れが掴めるとあって、多くのファンの日課となっていた番組です。
また春先のどかさんは、ニュース配信だけでなく様々な企画配信にも挑戦していました。
例えば、一緒に黙々と作業をする「Study with me」配信では、視聴者と60分間静かに勉強や作業を行い、日常の中で寄り添うような新しい試みを見せてくれました。
他にも、自身がホロライブのメタバースプロジェクト「ホロアース」の世界に飛び込み、ボイスチャットを試しながら仮想空間を体験レポートする配信や、ホロライブカードゲームの開封実況など、ユニークな企画でファンを楽しませています。
裏方出身とはいえ、これらのコンテンツでは立派なエンターテイナーとしての才能を発揮し、新人スタッフから公式VTuberへと成長していった姿が感じられます。
さらに、ホロライブスタッフVTuberとしての3Dモデルも披露されています。
春先のどかさんはまず2023年11月、ホロライブ公式チャンネルで配信されたメンバー限定放送にて自宅からの「おうち3D」モデルを初お披露目しました。
続いて翌2024年7月には、ホロライブの公式生配信イベント「hololive CITY’24」にて初めて全身3Dで公の場に登場し、自身の3Dモデルでしっかりと動く姿をファンに見せています。
普段はイラストのような2D姿で活動していた彼女が立体的に動く様子に、チャット欄でも驚きと歓喜の声が上がりました。
このように着実にステップアップを果たし、スタッフでありながらVTuber的な活動も本格的に展開していたのが春先のどかさんなのです。
今後の展望 – 卒業後の予定とホロアナチャンネルの未来
気になる春先のどかさんの今後ですが、現時点で具体的な進路や活動予定は明かされていません。
本人も「今後についてはまだまったく考えておりません」と率直に述べており、新たな目標や道をじっくり模索するための時間に充てたい考えです。
一方で、「ホロライブのことが嫌いになったわけでは一切なく、本当に大好き」と強調しており、退職後も一ファンとしてホロライブを応援していきたいと語っています。
この言葉から、ホロライブへの愛着は今後も変わらず持ち続ける意思が伺え、ファンとしては安心すると同時に少しホロっとする部分でもありますね。
実際、決断を会社に伝えた後にはホロライブ運営スタッフの方々から「将来や人生のことを真摯に相談に乗っていただいた」と明かしており、会社側も彼女の意思を尊重しつつ温かく送り出してくれているようです。
春先のどかさんが担当してきた「holoAN room」チャンネルについては、今後も継続していく予定であると本人が配信内で説明しています。
彼女いわく「昼ホロ!のような配信がこの先どうなるかはわからない」とのことでしたが、チャンネル自体は存続する見込みとのことです。
後任のアナウンサーや番組の形式については、9月11日現在まだ正式な発表は出ていませんが、カバー株式会社から改めて案内があるようです。
ひとまずホロライブ公式ニュースは止まらないとのことで、ファンとしては安心ですね。
なお、春先のどかさん本人が出演する収録済みのコンテンツもいくつか残っているとのことで、退職後の10月以降も彼女が登場するホロライブ関連動画が公開される可能性があるそうです。
もしかするとホロライブ公式アニメ「ホロぐら」やイベント記録映像などに、最後の“出演”として彼女の姿を見ることができるかもしれません。
卒業後しばらくはゆっくり休んでリフレッシュし、「人生の夏休み」じゃないですが自分を見つめ直す時間に充てると語っていた春先のどかさん。
しっかり充電をして、またいつか新たな形で元気な声を聞かせてくれる日が来ることを、一ファンとして心待ちにしたいと思います。
管理人のひとこと
発表から少し経ちましたが、管理人としても未だに未練がましく寂しさを感じています。
毎日の「昼ホロ!」でのどかさんの元気な声と笑顔にどれほど励まされていたことか。
ホロライブをあまり追えない日でも、彼女の配信を観れば最近の動向が分かるので本当に助かっていました。
それだけに、もう平日の昼に「おはようございます!」と朗らかにニュースを伝えてくれる姿が見られなくなるのは残念でなりません。
とはいえ、のどかさんが悩みに悩んで決めた末の新たな門出ですから、ファンとして全力で背中を押したい気持ちもあります。
直筆メッセージにもあった「かけがえのない時間」という言葉は、そのまま私たちファンにとってものどかさんと過ごした時間を表しているように感じます。
4年間、本当に楽しませてくれてありがとうという想いでいっぱいです。
これからは一人のホロライブファン「春先のどか」として、ぜひホロメンたちを応援し続けてほしいですね。
そしていつかまた別の形で、その優しい声を聞ける日が来ることを信じています。
のどかさんの今後の人生が実り多きものになりますように……心からエールを送りたいと思います。
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