ジャレコの伝説のファミコンソフト『燃えろ!!プロ野球』が、まさかのホロライブコラボとして帰ってきます。その名も『萌えろ!!ホロ野球』。開発はクローバーラボ株式会社、パブリッシャーはholo Indie。2026年4月17日にSteamでリリース予定で、価格は1,500円(税込)です。ホロライブメンバーやマスコット、さらにはリスナーまで使ってチームを編成し、対戦する野球ゲーム。これだけ聞くともう既に面白い。
そして何がすごいかって、このゲームの発表タイミングです。4月1日にSteamストアページが公開されました。エイプリルフールです。「これ嘘でしょ?」と思った人がかなりいたはずですが、嘘じゃないんです。Steamストアページはちゃんと存在していて、ウィッシュリスト登録もできます。エイプリルフールに発表してガチのゲームを出してくるこの攻め方、原作の『燃えプロ』のカオスな精神をしっかり受け継いでいます。
原作の『燃えろ!!プロ野球』は1987年にジャレコから発売されたファミコンソフトで、出荷本数160万本という化け物級の実績を持つタイトルです。ファミコン時代の野球ゲームとしてはトップクラスの売上ですが、「名作」と呼ぶべきか「伝説のクソゲー」と呼ぶべきかは人によって意見が分かれます。というか、両方同時に成立しているのが燃えプロの恐ろしいところです。
「バントでホームラン」の伝説
『燃えろ!!プロ野球』を語る上で避けて通れないのが、「バントでホームラン」というバグの存在です。文字通り、バントの操作をしているのにボールがスタンドまで飛んでいくという、野球のルールもゲームのロジックも完全に破壊する現象。これがバグなのか仕様なのかすら議論が分かれるあたりが、燃えプロの狂気を物語っています。
ゲームバランスも正直かなり荒い。ピッチングの難易度が異常だったり、守備がままならなかったり、とにかくツッコミどころが多い。でもそのツッコミどころも含めて愛されているのが燃えプロです。真面目に作っているのに笑える、笑えるのに熱くなれる、という矛盾した魅力がこのゲームの本質でした。友達の家に集まってワイワイやる最高の思い出と共に、今でも根強いファンがいます。
開発元のジャレコは既に解散していますが、IPは現在シティコネクションが保有しています。シティコネクションはレトロゲームのIPを積極的に活用している会社で、今回の『萌えろ!!ホロ野球』もこのIP活用の一環です。ジャレコの遺産がホロライブと合流するとは、当時のファミコンキッズは想像もしなかったでしょう。
holo Indieとクローバーラボの座組
今回のパブリッシャーであるholo Indieは、カバー株式会社のグループ会社であるシティコネクションマルチコンテンツが運営するインディーゲームレーベルです。ホロライブのIPを活用したゲームを、インディーの規模感とスピード感で出していくという方針が明確に見えます。開発を担当するクローバーラボ株式会社は、ソーシャルゲームの開発で知られる会社です。
シティコネクションがIPを提供し、クローバーラボが開発し、holo Indieがパブリッシングする。レトロゲームIPとVTuberIPの融合という、文字にするとだいぶ混沌とした座組ですが、だからこそ生まれるカオスに期待せずにはいられません。そもそもこの企画を通した人間のセンスがすごい。「燃えプロをホロライブで作り直そう」という提案が通る会議室、一度覗いてみたいです。
3つのゲームモードを解剖する
『萌えろ!!ホロ野球』には3つのゲームモードが用意されています。まず1つ目が「ホロライブリーグ」。3つのリーグを勝ち抜いていく育成モードで、監督タイプによって選手の成長方向が変わる仕組みです。熱血で行くのか知略で行くのか、選択次第でチームの色が変わる。育成要素があるということは、やり込み度もかなり期待できます。
2つ目が「対戦モード」。PvE(CPU対戦)とPvP(ローカル対戦)に対応しており、ルールのカスタマイズも可能。さらに育成モードで育てたチームを持ち込める仕様になっています。ローカル対戦対応というのが地味にありがたい。オフラインイベントやオフコラボで使ったら確実に盛り上がるやつです。
3つ目が「オンラインモード」。全国のプレイヤーとオンライン対戦できます。ホロメンの推しで固めたチーム同士がぶつかり合うオンライン対戦、各推しグループの意地がぶつかる戦場になるのは間違いありません。「うちの推しの方が打撃力高いんだが?」みたいな新しい推し論争が生まれそうです。
ホロメンでチームを組む夢
このゲームの最大の魅力は、ホロライブメンバー、マスコット、リスナーでチームを編成できる点です。ホロメンが選手として登場するのは当然として、マスコットキャラクターも使えるのが面白い。さらにリスナーもチーム編成に加えられるということは、推しと一緒のチームで野球ができるという夢の仕様です。35Pがマリンと同じチームでプレーしたり、野うさぎがぺこらの球を受けたりする。これはもう単なる野球ゲームではなく、ファンサービスの塊です。
チーム編成の自由度が高いということは、とんでもない組み合わせも可能になるはずです。全員ゲーマーズで固めたチーム、ReGLOSSだけのチーム、EN勢だけの国際チーム。あるいはマスコットだけで9人揃えるような縛りプレーも面白そうです。育成モードで監督タイプによって成長方向が変わるなら、同じメンバーでも全然違うチームが出来上がる可能性があります。編成厨にはたまらない仕様ですね。
エイプリルフールにブラウザ版も公開
4月1日にはSteamストアページの公開だけでなく、ブラウザ版も同時公開されました。ブラウザで実際にプレーできるバージョンが用意されていて、白上フブキと大神ミオのピクセルアートキャラクターが登場します。エイプリルフールのネタとして出すだけなら、ブラウザ版をわざわざ作り込む必要はありません。つまりこれは最初からガチの企画であり、4月1日というタイミングはあくまで「話題作り」のための戦略的な選択です。
ブラウザ版にはフブキとミオだけでなく、猫又おかゆ、戌神ころね、そして谷郷(CEO)もピクセルアートで登場しています。谷郷社長まで参戦しているあたりがもう完全にエイプリルフールのノリですが、ゲーム自体は本物。この「嘘と本当の境界が曖昧」な感じが、原作『燃えプロ』の「バグか仕様か分からない」精神と妙にシンクロしています。
「バントでホームラン」は実装されるのか
燃えプロファンが最も気にしているであろう問題。「バントでホームランは打てるのか」。現時点では公式からの言及はなく、打てるとも打てないとも明言されていません。もし「打てます!」と明言するとネタゲー扱いされるリスクがあるし、「打てません」と否定すると燃えプロファンが肩透かしを食らう。あえて何も言わないことで期待と想像を最大化する戦略を取っているように見えます。
個人的な予想としては、何らかの形で入れてくるでしょう。隠し要素か、特定条件下での発動か、あるいはルールカスタマイズで選べる形か。開発側もこのバグの知名度と期待値は十分に理解しているはずです。もしホロメンが配信中にバントでホームランを打った瞬間を想像してみてください。それだけで切り抜き動画が100万回再生されるポテンシャルがあります。「バントでホームラン」はもはやゲームの仕様ではなく、コンテンツとしての武器です。
配信映えと大会の可能性
価格は1,500円(税込)で、対応言語は日本語と英語。プラットフォームはSteam(Windows PC)のみです。アクリルスタンド1個分より安い値段で育成も対戦もオンラインも遊べるのですから、コストパフォーマンスは良好です。
そしてこのゲームの真価が発揮されるのは、間違いなくホロメンが実際に配信でプレーしたときです。自分自身のキャラクターを操作して野球をするシチュエーションの面白さは説明不要。ローカル対戦にもオンライン対戦にも対応しているので、ホロメン同士の対戦配信も自由に組めます。ぺこらチーム vs マリンチームの野球対決配信、同接がどこまで跳ねるか見ものです。
大会形式の企画も当然考えられます。各ホロメンが監督としてチームを育成し、トーナメント形式で対戦。解説に先輩メンバーを呼んで実況付き。もしこの路線が実現したら、ホロライブの自社ゲームタイトルとして長期的に使い続けられるポテンシャルがあります。配信映えするゲームを自社IPで作ってしまうholo Indieの戦略、なかなか侮れません。
管理人のひとこと
燃えプロが帰ってきた。しかもホロライブと合体して。この一文だけで既に意味が分からないし、意味が分からないからこそ最高です。原作は「バントでホームラン」という伝説のバグで語り継がれる名作兼クソゲーで、それをVTuber事務所がリメイクするという企画が通ること自体がもう面白い。1,500円で育成も対戦もオンラインも遊べるのはお得ですし、何よりホロメンの配信で化ける未来が見える。エイプリルフールに発表してブラウザ版まで出す手の込みようも含めて、全体的に「分かっている人たちが作っている」感じがします。4月17日のリリース日が楽しみです。個人的には「バントでホームラン」がどういう扱いになっているのかが一番気になっています。入れてくれ、頼むから。
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