ホロライブ2期生 紫咲シオン

プロフィールと経歴

紫咲シオンは2018年8月17日に初配信を行い、ホロライブ2期生としてVTuberデビューしました。
ホロライブ全体でも10番目のデビューとなり、白上フブキら1期生に続く初期メンバーの一人です。
キャラクターデザインは插画家のTam-U氏が担当し、尖った三角帽子に紫の髪を持つ魔法使いの少女というコンセプトで知られます。
設定上は魔界学校の出身で黒魔術を得意とする「名門のお嬢様」ですが、配信では年相応に見える幼い容姿や言動から周囲に“子ども扱い”されることもしばしばです。
しかし本人は「子供ではなく大人(らしい)」と主張しており、そのギャップが彼女のコミカルな魅力となっています。

ホロライブ2期生は紫咲シオンのほか、湊あくあ、百鬼あやめ、癒月ちょこ、大空スバルの5名で構成されます。
紫咲シオンはこの2期生の一員としてデビューし、同期たちと切磋琢磨しながら活動を続けてきました。
身長は145cmとホロライブメンバーの中でも小柄で、幼い見た目も相まって妹分のように可愛がられる存在です。
ファンからは「シオンちゃん」「しおんたん」などと呼ばれ、公式のファンネーム(ファンの愛称)は「塩っ子(しおっこ)」です。
名前の「シオン」が塩に響きが似ていることから由来しており、配信では「こんしお~!」という挨拶を使うこともあります(※本人曰く挨拶の「こんしお」はあまり多用しないとのこと)。

デビュー当初より彼女は夜間を中心に配信活動を行い、そのトーク力を活かした雑談配信やゲーム実況、生放送での歌唱など多彩なコンテンツを提供してきました。
2019年5月には念願の3Dモデルをお披露目し、ファンに立体化した姿を初公開しました。
以降、ホロライブの公式イベントやライブで3Dモデルを活用したパフォーマンスにも参加し、活動の幅を広げています。
2019年12月にはYouTubeチャンネル登録者数が10万人を突破し、その後も順調にファンベースを拡大しました。
2022年4月10日には待望の登録者数100万人を達成し、耐久歌配信でその瞬間を迎えるなどVTuberとして大きな節目を迎えました。

配信スタイルとコンテンツの特徴

紫咲シオンの配信は、軽快で賑やかな雰囲気が特徴です。
雑談ではテンポよく話題が展開し、時折唐突に大声を出したり笑い出したりと感情表現が豊かです。
ゲーム実況ではホラーからレトロゲームまで幅広く挑戦しており、初見のゲームでも呑み込みが早く上達が早い一面を見せます。
たとえばスーパーファミコンの高難度ゲーム『スーパーマリオ2』に挑戦した配信では、開始前にスマートフォンゲームのガチャ結果を披露して視聴者を煽るなど、ユーモアたっぷりの演出で笑いを誘いました。
ミスをした際には言い訳が止まらなくなる一方で、プレイを重ねるごとにみるみる上達していく姿も見られ、ゲームセンスの良さもうかがえます。

配信中の紫咲シオンは、いわゆる「ツンデレ」や「小悪魔」的な愛らしさを放っています。
興奮すると「ね゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」と独特の叫び声を上げるクセがあり、この絶叫はあまりに有名となってホロライブ公式のカードゲームでは彼女のカードのスキル名にも採用されました。
こうした激しいリアクションや言動から、ホロライブ内の仲間や視聴者からは冗談交じりに「クソガキ(小生意気なガキ)」キャラとして扱われています。
実際、配信中に寝坊して開始が2時間遅れたり、通話中にうっかり鼻をすする音を乗せてしまったりといった天然なハプニングも多く、そうした失敗談も含めて「伝説」として語られる存在です。
完璧ではない人間味あふれる一面が逆に親しみを感じさせ、一度ハマると抜け出せなくなる不思議な魅力があるとファンから評されています。

また、歌配信(歌枠)にも力を入れており、J-POPやアニメソング、ボーカロイド曲など幅広い楽曲を可愛らしい歌声でカバーしてきました。
深夜帯の配信が多いこともあり、しっとりとしたバラードからノリの良いアップテンポ曲まで、深夜のリスナーを楽しませる選曲が特徴です。
たとえば2024年4月にはヒップホップユニットCreepy Nutsの話題曲『Bling-Bang-Bang-Born』を歌ってみた動画で投稿し、クールなラップ調の楽曲に挑戦して新たな一面を見せました。
本人は「歌詞の重みがつらく感じて歌えない時期もあった」と休止中の心境を明かしていますが、この曲との出会いがきっかけで再び歌う楽しさを実感できたと語っています。
歌への情熱を取り戻した彼女は、「まだ歌が嫌いじゃないってわかった。良かった」と安堵し、その後は歌配信も精力的に行うようになりました。

ファンとの関係性とエピソード

紫咲シオンとファン(塩っ子)との距離感は近く、互いにじゃれ合うような関係性が築かれています。
彼女は配信中によく視聴者を軽く煽ったり、冗談めかしてからかったりするスタイルで、それをファンも含めて楽しむのが通例です。
たとえば耐久配信やゲーム挑戦中に「こんなの簡単だし~?」と強がってみせたり、スーパーチャット(投げ銭)へのお礼でわざとそっけない態度を取ったりと、小悪魔的なサービス精神でファンを喜ばせます。
ファンの側もそうした彼女の言動を理解しており、「今日もシオン様に煽られて嬉しい!」というようにポジティブに受け止め、チャット欄も笑いやツッコミで溢れるのが常です。
このような関係から、紫咲シオンは視聴者から「メスガキ」(生意気な女の子)キャラとして愛されており、ファンアートでも彼女の小悪魔的な表情や仕草が度々ネタにされています。

しかし、一方で節目の瞬間には素直な感謝や喜びを直接伝える一面も持っています。
たとえば2022年4月のチャンネル登録者数100万人突破記念の耐久歌配信では、普段はあまり見せない素直な気持ちを言葉にし、達成の瞬間には「応援してくれて本当にありがとう」と涙ながらにファンへ感謝を伝えました。
配信終了間際には照れ臭そうにそれまで隠していた本音を漏らす場面もあり、視聴者から「かわいすぎる!」と大反響を呼んでいます。
日頃は冗談混じりのやり取りが多い彼女ですが、このように大切な局面では心からの想いを届けるため、ファンとの信頼関係は非常に厚いものとなっています。
ファン側もまた、彼女の本心が垣間見える瞬間を特別に感じ、ますます応援したいという気持ちを強めてきました。

活動の変遷(休止・復帰と成長)

デビュー以来順調に人気を伸ばしてきた紫咲シオンですが、その活動の中ではいくつかの休止期間と復帰の出来事も経験しています。
まず2021年5月末には喉の不調を理由に約3週間ほど配信を休止しました。
当時、同じホロライブメンバーの桐生ココの卒業発表を聞いたショックも重なりメンタル面で落ち込んでしまったことを明かしており、一時はファンも心配しました。
しかし「引退はしないよ」と視聴者に伝え、しっかり療養した後に無事復帰しています。
復帰後は新たなメイド風衣装をお披露目するなど心機一転の姿を見せ、以前にも増して元気に配信活動を続けました。

大きな転機となったのは2023年末から2024年にかけての出来事です。
2023年12月21日、紫咲シオン本人と運営との協議の結果、「しばらくの間」配信活動およびSNSの更新を休止することが発表されました。
具体的な理由は公表されず突然の長期休止発表となったため、ファンの間には動揺や心配の声が広がりました。
活動休止中も、2024年3月には予定されていたホロライブの大型ライブイベント「hololive 5th fes. Capture the Moment」に出演し、ステージ上で元気な姿を見せています。
また4月には『Bling-Bang-Bang-Born』の歌ってみた動画をサプライズ公開するなど、限定的ながら創作活動は継続していました。

転機が訪れたのはデビュー6周年記念日でもある2024年8月17日です。
この日、紫咲シオンは約8ヶ月ぶりにライブ配信を再開し、休止からの電撃復帰を果たしました。
復帰配信は事前告知から大きな注目を集め、配信開始前に用意された待機所には多くの塩っ子たちが詰めかけて彼女の帰りを今か今かと待ちわびました。
配信が始まると、シオンは明るい笑顔で「ただいま!」と挨拶し、休んでいた間のエピソードや心境を包み隠さず語りました。
休止中は心が疲れて日本語の歌詞すら重く感じてしまったこと、音楽から一時距離を置いていたことなど正直な気持ちを明かしつつ、「休んでる間に何もしないで大切なものを失いたくなかった」と復帰を決意した理由を述べています。
また、このタイミングで戻ってきた大きな理由の一つとして「卒業を控える同期の湊あくあと一緒に紫咲シオンとして思い出を作れるのは今しかないと思った」と語り、同期への想いをのぞかせました。
実際、湊あくあは2024年に卒業を決断しており、シオンの復帰は「間に合ってよかった」という彼女なりの同期愛の表れでもあったのです。

復帰後の紫咲シオンは、ブランクを感じさせない精力的な活動を見せました。
休止前と変わらず夜の雑談配信やゲーム実況を再開し、ファンからは「おかえり!」や「待ってたよ」といった暖かいコメントが殺到しました。
また2025年3月にはホロライブ6周年記念の大規模ライブイベント「hololive 6th fes. Color Rise Harmony」にも出演が決定し、久々のステージパフォーマンスに期待が高まりました。
実際に6th fes本番では、観客から彼女に対して最大級の声援が送られ、まるで集大成を祝福するかのような熱気に包まれたと言います。
このように、一度は姿を消して心配をかけた彼女でしたが、見事に復活を遂げてファンとの絆をさらに深めたのです。

ところが、復帰から半年余り経った2025年3月、紫咲シオンは再び大きな決断を発表しました。
2025年3月6日、「大切なお知らせ」と題したYouTube生配信において、同年4月26日をもってホロライブを卒業しVTuberとしての活動を終了することを報告したのです。
卒業理由について彼女は配信内で「この6年半の活動の中で最初は想定していなかったことまで求められるようになり、ここ数年で運営(カバー株式会社)との方向性の違いが大きくなってしまった」と説明しました。
「みんな(ファン)のことは本当に大好き。憶測や噂に惑わされず、私の言葉だけを信じてほしい」と視聴者に語りかけ、残りの活動期間でたくさん思い出を作りたいと前向きに宣言しています。
突然の卒業発表ではありましたが、「引退とかじゃなく前向きな卒業」と彼女自身が位置付けたことで、ファンも衝撃を受けつつも彼女の意志を尊重する形で受け止めました。

そして迎えた2025年4月26日、紫咲シオンは予定通り卒業ライブを開催し、約6年半に及ぶVTuber活動に幕を下ろしました。
卒業ライブはホロライブ公式YouTubeチャンネルで生配信され、最大同時視聴者数は36万人を超える大盛況となりました。
ライブでは彼女自身が選んだ思い入れのあるカバー曲やオリジナル曲、合計12曲を熱唱し、ファンに最後の歌声を届けました。
ステージ上にはソロの他、ホロライブの先輩後輩を含む多数のゲストメンバーが駆けつけ、猫又おかゆ、戌神ころね、宝鐘マリン、兎田ぺこら、星街すいせい、白上フブキ、大空スバル、百鬼あやめ、癒月ちょこ等と次々に共演しデュエットを披露する豪華な内容となりました。
極めつけにはサプライズゲストとして、一時活動休止中だった後輩の沙花叉クロヱ(ホロライブ6期生)を「魔法陣から召喚」し、「塩シャチコンビ」として映画主題歌『スパークル』を息ぴったりに歌い上げる演出もあり、視聴者を大いに沸かせました。
終盤ではシオンからファンへの感謝の手紙が読み上げられ、最後のオリジナル曲「シオン」を涙混じりに歌唱しました。
歌い終えた彼女は笑顔で手を振り、「またね!」と明るく別れの挨拶をして配信を締めくくりました。
こうして紫咲シオンはホロライブ卒業生となりましたが、約7年に及ぶ軌跡はファンの心に深く刻まれています。

音楽活動(オリジナル楽曲・ライブイベントなど)

紫咲シオンはVTuberとしての配信だけでなく、音楽活動にも積極的に取り組んできました。
ソロ名義のオリジナル楽曲も複数発表しており、その世界観や歌唱力でも高い評価を得ています。
初のオリジナル曲「メイジ・オブ・ヴァイオレット」は2021年8月にリリースされ、魔法使いらしい神秘的なサウンドとキュートな歌声が話題となりました。
翌2022年8月には2作目のオリジナル曲「シャンデリア」を発表し、大人っぽく切ない曲調で新境地を開拓します。
2023年8月には3作目「シンデレラ・マジック」をリリースし、ポップで明るいナンバーで彼女の持ち味である可愛らしさを存分に表現しました。
さらに2024年に入ると活動休止期間中の1月に「リア充★撲滅運動」というユーモラスなタイトルの楽曲を発表し、同年12月8日の自身の誕生日には「ゴメンねメディスン」という新曲も公開しました。
これらの曲はいずれもホロライブ公式の音楽プロジェクトを通じて配信・販売されており、シオンの歌手としての才能を示すものとなっています。

特筆すべきは、卒業当日にリリースされたオリジナル曲「シオン」です。
この曲はタイトル通り自身の名前を冠した集大成的な一曲で、2025年4月26日の卒業ライブにて初披露されました。
彼女の等身大の想いが込められた歌詞と、美しくも力強いメロディが印象的で、ラストライブで涙ながらに歌唱する姿に多くのファンが心を打たれました。
「シオン」は別れと感謝をテーマにしたバラード曲となっており、仲間やファンへのメッセージソングとして受け止められています。
このように定期的に楽曲をリリースし、年々表現力を増していったことから、VTuberアイドルとしての紫咲シオンの成長を感じるファンも多かったようです。

カバー曲についても多数手がけており、YouTubeには彼女の歌ってみた動画がいくつも公開されています。
アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の主題歌や、ボーカロイドの人気曲など、選曲は世代を問わず幅広いです。
その中でもホロライブファンにとって思い出深いのは、同じホロライブメンバーたちと一緒に歌った公式ユニット曲でしょう。
紫咲シオンはホロライブ公式アイドルプロジェクトの楽曲にも参加しており、ホロライブ全体曲「Shiny Smily Story」では歌唱メンバーの一人として名を連ねています。
また、季節限定ユニットによるハロウィンソング「今宵はHalloween Night!」や、アイドルテーマソング「Dreaming Days」などではホロライブメンバーとして元気な歌声を披露しました。
2024年にはホロライブとHoneyWorksのコラボプロジェクト「魔法少女ホロウィッチ!」に参加し、新曲「はじまりの魔法-charm-」や「On Your Side」を他メンバーとユニットで歌唱しています。
さらにラプラス・ダークネスとのデュエット曲「リップシンク」など、コラボレーション楽曲にも積極的に関わりました。

ライブイベントにも多数出演しており、VTuberアーティストとしての存在感を発揮しています。
ホロライブが開催する大型ライブ「ホロライブ○thフェス」(○は回数)には第1回の「ノンストップ・ストーリー」(2020年1月)から皆勤で出演しました。
2020年12月の「Beyond the Stage」、2022年3月の「Link Your Wish」、2023年3月の「Our Bright Parade」、2024年3月の「Capture the Moment」、そして2025年3月の「Color Rise Harmony」と、毎年華やかなステージで歌とダンスを披露しています。
中でも2025年3月の「hololive 6th fes.」は彼女にとって最後のホロライブ公式ライブ出演となり、ファンもその勇姿を目に焼き付けようと熱心に応援しました。
このライブでは、紫咲シオンが登場した瞬間にひときわ大きな歓声が会場を包み、彼女も笑顔で応えていたのが印象的だったと報じられています。
さらに彼女自身のソロライブ配信や記念イベントも度々行われました。
誕生日やデビュー周年記念には歌とトークを交えた記念放送を開き、新衣装や新曲を発表してファンと喜びを分かち合いました。
このように音楽面でも着実に成果を残し、紫咲シオンは「歌えて喋れてゲームもできるオールラウンダーなVTuber」として評価を確立していったのです。

3Dモデルを活用した活動とイベント

紫咲シオンは2019年5月に自身の3Dモデルを初めて公開し、以降その3Dモデルを活かした様々な企画やイベントに参加してきました。
3Dお披露目生放送では、ライブ2Dの平面モデルから飛び出した立体的なシオンが画面に登場し、視聴者に向かってくるくると回って見せるなど、生き生きとしたパフォーマンスでファンを沸かせました。
小柄な身体で精一杯ダンスする姿や、恥ずかしがりながらもウインクや投げキッスをする仕草に「尊い!」「可愛すぎる」とコメント欄が盛り上がったのを覚えているファンも多いでしょう。

3Dモデルを得た彼女は、以降ホロライブ公式の3D企画に積極的に登場しました。
2019年夏にはホロライブの期間限定企画「ホロライブサマー」にて水着姿の3Dモデルが披露され、普段より露出度高めのセクシーな水着衣装に挑戦しています。
配信では少し照れくさそうにしながらも「特別に水着、見せちゃおうかな?」とお茶目にアピールし、水着の可愛いポイントを紹介するなどサービス精神旺盛な姿が印象的でした。
この放送は夏らしい開放感に満ちたもので、ファンからは「眼福…!」「破壊力が凄い」と大好評となり、彼女の新たな魅力を引き出す機会となりました。

また、ホロライブ公式の3Dアニメシリーズ『ホロのぐらふぃてぃ』にも紫咲シオンは度々出演しています。
『ホロぐら』ではメンバーの個性をデフォルメしたコメディ短編が展開されますが、シオンはそこで魔法使いキャラらしくドタバタな魔法実験を披露したり、他のホロメンにイタズラを仕掛けたりと、持ち前のクソガキキャラが存分に活かされています。
3Dアニメ内での彼女の登場回はファンの間でも人気が高く、「シオン回はハズレなし」と言われるほど笑いを誘う展開で知られます。
これらの映像コンテンツはYouTubeで無料公開されており、シオンの魅力を手軽に楽しめるものとして新規ファンの獲得にも一役買いました。

3Dモデルを用いたライブやコンサート出演も前述の通り彼女の活動の柱です。
特にホロライブ主催の年次ライブイベントでは、シオンは毎回華やかなステージ衣装に身を包んで登場し、歌って踊るパフォーマンスで観客を魅了しました。
小柄な体いっぱいにダイナミックなダンスをする姿や、曲の合間のMCで見せるお茶目なトークは、生身のアイドルに勝るとも劣らない存在感があります。

忘れられない3D関連イベントとして、卒業ライブでの特別演出も語るべきでしょう。
卒業ライブではホロライブの谷郷元昭CEO(通称YAGOO)がサプライズ登場し、紫咲シオンへの卒業証書授与式がステージ上で執り行われました。
これはホロライブの卒業ライブとしては異例の演出で、VTuberとしての功績を称える卒業証書を代表から直接受け取ったシオンは、感極まって涙ぐむ場面も見られました。
ファンからは「YAGOO直々に送り出されるなんて愛されてる証拠だね」「感動的なシーンだった」といった声が上がり、彼女の門出を祝福する演出として語り草になっています。

このように紫咲シオンは3Dモデルをフル活用して多彩なイベントに参加し、バーチャルならではの表現力とエンターテインメント性でファンを楽しませてきました。
現実のライブさながらの没入感を与えるVR空間でのパフォーマンスから、コミカルなショートアニメでの演技まで、3Dならではの活躍の幅を広げたことで、VTuberという枠組みの可能性を体現した存在の一人だと言えます。

ファンの反応とコミュニティの雰囲気

紫咲シオンのファンコミュニティは、終始あたたかく賑やかな雰囲気に包まれていました。
配信のリアルタイムコメント欄やSNS上では、彼女の発言にすかさずツッコミを入れたりネタに乗ったりするファンが多く、まるで大喜利のような一体感があります。
彼女が何か失敗すれば「出たな伝説w」と面白がり、逆に頑張って成功すれば「えらい!よくやった!」と褒め称えるなど、良い意味で友達感覚のフランクな交流が見られました。

紫咲シオン自身も「塩っ子はちょろいからな~」と冗談めかしてファンをイジることがありますが、そう言われて「ちょろくてすみません!」と笑って返すファンばかりで、信頼関係が築かれている様子がうかがえます。
ファンアートや二次創作も盛んで、ハッシュタグ「#シオンの書物」を付けた作品投稿が日々行われ、可愛いシオン、カッコいいシオン、面白ネタ系シオンまで様々なイラストや漫画がコミュニティを彩りました。

大きな出来事があった際のファンの反応からも、コミュニティの結束と雰囲気がよく伝わります。
2023年末の活動休止発表時には、突然の知らせに戸惑いながらも「シオンちゃんのペースでゆっくり休んで」「ずっと待ってるからね」といった優しい声援が数多く寄せられました。
長い沈黙の間もファン同士で過去の配信を見返したり、SNS上で「#紫咲シオン復帰待機」などとタグを付けて気長に帰りを待つ動きが見られ、コミュニティ全体で彼女を支える空気が生まれていました。

そして2024年8月にシオンが復活した際には、待ち構えていたファンが一斉に歓喜し、復帰配信の同時視聴者数は瞬く間に数十万人規模に膨れ上がりました。
コメント欄は「おかえり!」の嵐となり、SNSでも「#紫咲シオン復活」がトレンド入りするなど、その歓迎ぶりは凄まじいものでした。
「シオンが帰ってきてくれただけで涙が出る」「これからもずっと推していくよ」といった書き込みも散見され、改めてファンから愛されている存在であることを証明しました。

卒業発表から卒業当日にかけてのファンの反応も熱いものでした。
卒業発表配信ではショックを受けつつも「最後まで笑顔で見届ける」「残りの期間を全力で応援する」と前向きなコメントが多く流れました。
彼女が卒業理由を説明しファンへの想いを語ったことで、コミュニティ内には変な憶測よりも「シオンの決めた道を尊重しよう」という空気が広がります。
卒業ライブ当日、リアルタイムで配信を見守った視聴者は36万人以上にも上り、チャットには海外からのメッセージも含め無数の「ありがとう」と「お疲れ様」が溢れました。

最後の曲を歌い終え笑顔で去っていくシオンに対し、ファンは惜別の涙を流しながらも「最高のフィナーレだった」「ずっと大好きだよ!」とエールを送り、彼女の門出を明るく見送ったのです。
その様子は、単なる推しとファンの関係を超えて一つの物語を共有した仲間同士のようであり、多くの人々が「塩っ子で良かった」とコミュニティへの誇りと感謝を口にしていました。

紫咲シオンの卒業後も、ファンコミュニティは彼女が残したコンテンツや思い出を大切にしながら活動を続けています。
切り抜き動画やイラスト、楽曲カバーなど二次創作は今なお盛んで、「伝説のVTuber紫咲シオン」の足跡を振り返る動きが後を絶ちません。
彼女が出演したホロライブ公式番組やライブ映像はアーカイブとして残されており、新たにファンになる人々も現れるなど、その存在は卒業後も色褪せない輝きを放っています。
コミュニティの雰囲気は今も明るく前向きで、「いつかまたどこかでシオンの笑顔が見られる日まで」という期待を胸に、それぞれの形で応援を続けています。
紫咲シオン本人はVTuberとしての活動を終了しましたが、彼女と塩っ子たちが築き上げた温かな居場所は、これからもホロライブの歴史の中で語り継がれていくことでしょう。

管理人のひとこと

紫咲シオンさんは、ホロライブの歴史において間違いなく欠かせない存在でした。
その小さな身体から飛び出すエネルギッシュな声、気まぐれでツンデレなキャラ性、どこか抜けていて愛らしい「クソガキ」感。
すべてが唯一無二で、彼女にしか出せない空気感が画面越しにしっかりと伝わってきました。

配信を見て笑った夜。
新曲に驚かされた日。
突然の沈黙に心配し、復帰に涙し、卒業に言葉を失った瞬間。
そのどれもが、私たちの中に確かに刻まれています。

VTuberとしての活動は一区切りを迎えましたが、紫咲シオンさんが残してくれたたくさんの「楽しい」「かわいい」「泣ける」瞬間は、今もこれからも私たちの中で生き続けます。
そしてきっと、またどこかで「ね゛え゛え゛え゛え゛え゛!!」という声が聞こえてくる気がしてなりません。

シオンちゃん、本当にお疲れさまでした。
ありがとう。そして、またね。

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