キャラクター設定(公式プロフィール・特徴)
百鬼あやめはホロライブ第2期生としてデビューしたバーチャル鬼神です。
見た目は白髪に赤い差し色の入った髪と角が特徴的な和装の少女で、和風の巫女衣装に身を包んだ「着物姿の鬼娘」というキャラクター設定になっています。
実年齢は約1500歳とされていますが、外見や振る舞いは可愛らしく、ファンや他のライバーからは愛情を込めて「お嬢」と呼ばれることも多い存在です。
公式プロフィールによれば、幽世(かくりよ)の学園に通う鬼の女の子であり、いたずら好きな性格から人間を驚かせるために狐火を飛ばして遊ぶことがある、というユニークな設定が語られています。
意外な一面として「実は学園の生徒会長を務めている」という裏設定もあり、可愛い見た目とのギャップが光ります。
本人の口調にも特徴があり、自分のことを古風に「余(よ)」と称し、視聴者のことを**「人間様」**と呼ぶなど、鬼らしい尊大さと可愛らしさをあわせ持った話し方をします。
配信の冒頭では「人間ども~!やっはろー!」といった挨拶でファンに呼びかけるのがおなじみで、これも彼女の世界観を表現するポイントと言えるでしょう。
名前の由来について補足すると、「百鬼あやめ」の苗字に使われている「百鬼」という漢字は本来「ひゃっき」とも読めますが、**正しくは「なきり」と読みます(ファンから苗字を“ひゃっき”と誤読されることもありますが、配信中に「“なきり”だぞ!」**と本人がツッコミを入れる場面もありました)。
名前の「あやめ」は菖蒲の花を指し、妖艶さと可憐さを併せ持つ彼女のイメージにぴったりです。
キャラクターデザインは人気イラストレーターのななかぐら氏が手掛けており、緻密で愛らしいビジュアルもファンから高く評価されています。
髪飾りや和傘など和のモチーフが散りばめられたデザインで、鬼の角や牙といった要素も含めて「和風美少女鬼」の雰囲気を完璧に体現しています。
彼女のイメージカラーは紅色で、配信画面やグッズなどでも赤を基調としたデザインが用いられています。
公式のファン名称は「百鬼組」(英語では“Nakiri Gang”)であり、視聴者たちは自らを「百鬼組」の一員と称して応援しています。
また、Twitterなどで使用されるファンアートタグは「#百鬼絵巻」、配信でのツイートタグは「#百鬼あやめch」が定められており、ファンはこれらのハッシュタグを用いてイラストや感想を投稿しています。
総じて、百鬼あやめは**「見た目どおりに可愛い正統派ヒロインのようでありながら、自分のペースを崩さない芯の強さを持つ鬼のお嬢様」**としてキャラクターが確立されています。
このギャップこそが彼女の大きな魅力で、可憐な振る舞いの中に時折垣間見える毅然とした態度やお茶目な悪戯好きの一面が、多くの人を惹きつけて離さないポイントになっています。
活動歴(デビュー~現在まで)
ここでは、百鬼あやめのデビューから現在までの主な活動履歴を年表形式で振り返ってみましょう。
- 2018年9月3日:ホロライブ2期生の一人としてYouTubeデビュー。初配信を行い、「百鬼あやめ」としての活動を開始しました。
- 2018年12月:初めての誕生日配信を実施(誕生日は12月13日)。デビューから3か月で迎えた誕生日では、ファンから多数のお祝いメッセージが寄せられました。
- 2019年5月17日:待望の3Dモデルお披露目配信を実施。ライブステージ上で3D化した百鬼あやめが躍動し、多彩な表情や動きをファンに披露しました。
- 2019年8月:夏季企画である水着3D配信にて、水着姿の3Dモデルを公開。夏らしい衣装で登場し、大いに話題を集めました。
- 2019年9月15日:ホロライブメンバーの白上フブキ、夏色まつり、大空スバルと結成した**ユニット「FAMS」**のライブイベントに出演。少人数ながら息の合ったパフォーマンスで会場を盛り上げました。
- 2019年11月10日:YouTubeチャンネルの登録者数10万人を突破。デビューから約1年あまりでの達成となり、記念配信では感謝の言葉を述べています。
- 2019年11月23日:初の**新衣装(私服・カジュアル衣装)**をお披露目。従来の和服姿から一転、モダンな私服風コーディネートで登場し、新たな魅力を見せました。
- 2020年1月1日:お正月衣装として振袖姿の新衣装を配信で公開。お正月らしい華やかな装いで新年を迎え、ファンを喜ばせました。
- 2020年1月24日:ホロライブ初の大規模ライブイベント**「hololive 1st Fes. ノンストップ・ストーリー」**に出演。他のホロライブメンバーと共に念願の公式ライブステージに立ち、持ち前の歌唱力を披露しました。
- 2020年7月31日:Live2Dモデルの**アップデート(2.0版)**を実施。表情や動きの精細さが向上し、配信でのリアクションがさらに豊かになりました。
- 2020年11月12日:YouTubeチャンネル登録者数50万人を突破。ハーフミリオンの大台に到達し、記念ツイートではファンへの感謝と今後の抱負が綴られました。
- 2020年12月22日:2度目の大型公式ライブ**「hololive 2nd Fes. Beyond the Stage」**に出演。前年に続きステージパフォーマンスを行い、ソロ曲やユニット曲で存在感を示しました(このライブは無観客オンライン開催でしたが、多くの視聴者が熱狂しました)。
- 2021年2月17日:ホロライブ初の全体コンサート**「Bloom,(ブルーム)」(ホロライブアイドルプロジェクト1stライブ)**に参加。アイドルをテーマとしたライブで、しっとりとした曲からアップテンポな曲まで歌いこなし、観客を魅了しました。
- 2021年9月3日:デビュー3周年を迎え、YouTube上で3周年記念配信&ライブを実施。特別ゲストとのコラボ歌唱や新曲披露もあり、ファンと共に3年間の歩みを振り返りました。
- 2022年3月:幕張メッセで開催された**「hololive 3rd Fes. Link Your Wish」**に出演。前年開催が延期となっていた3回目の公式大型ライブで、再びステージ上に立ちパフォーマンスを繰り広げています。
- 2022年6月:ホロライブの同僚である紫咲シオンや湊あくあと組んだ音楽ユニット**「卍組(まんじぐみ)」**として、ラップ調のクールなオリジナル曲「恋情詩歌(れんじょうしいか)」をリリース。これまでの可愛いイメージとは一味違う格好良さを見せ、ファンから新鮮だと好評を博しました。
- 2023年3月:YouTube登録者数が80万人を突破。記念の生配信ではファンと一緒にカウントダウンを行い、大台達成の瞬間には多くの「おめでとう」でチャットが埋め尽くされました。
- 2023年3月:グッドスマイルカンパニーより公式ねんどろいどフィギュアが発売(詳細は後述のグッズ展開で解説)。自身のミニキャラ立体化に「めちゃんこかわいい…!」と感激の様子を見せました。
- 2023年9月:ホロライブ4回目の大型ライブ**「hololive 4th Fes. Our Bright Parade」**に出演。ソロ歌唱の他、他Genメンバーとのユニット曲など多彩なステージを披露し、大盛況となりました。
- 2023年10月:コトブキヤから1/7スケールのスケールフィギュア(巫女衣装Ver.)がリリース。立体物でも再現された「かわ余(かわよ、可愛すぎるの意)」な仕上がりが話題となり、ファンアイテムとして注目を浴びました。
- 2024年3月16-17日:幕張メッセイベント「hololive 5th Fes. Capture the Moment」に参加。5周年を記念するホロライブ最大規模のライブとなり、百鬼あやめも堂々とステージで歌唱・ダンスを披露しました。
- 2024年3月18日:念願だった**初のオリジナルソロ曲「melting」**をデジタルリリース。可愛らしさと切なさが融合した楽曲で、ファンから「待ってました!」と大きな反響を得ています。
- 2024年12月:日本の家電メーカー「マクセルイズミ」とコラボし、同社のシェーバー商品の**公式CVO(Chief VTuber Officer)**に就任。キャンペーンソング「剃れ剃れ音頭」のスペシャルMVでは、自身が鬼らしくコミカルに商品PRを行う姿が全国のWeb CMや一部地域のテレビCMで放映され、大きな話題となりました(詳細は後述のコンテンツ展開にて)。
- 2025年:YouTubeチャンネル登録者数が100万人目前となりつつあり(2025年中の達成が期待されています)。同時に控えるホロライブ6周年記念ライブやイベントへの参加も予告されており、今後の活躍にも期待が集まっています。
以上が主な活動ハイライトですが、この他にも各種季節イベントでの配信や、毎年恒例となった誕生日記念配信・デビュー周年記念企画など、節目ごとに多彩なコンテンツを届けてきました。
百鬼あやめは自らのペースで着実に活動を積み重ね、節目節目で存在感を示してきたVTuberと言えるでしょう。デビュー以来、その人気と影響力は年々増しており、ホロライブを代表するタレントの一人として地位を確立しています。
配信スタイル(頻度・内容・ファンとの交流)
百鬼あやめの配信スタイルは、他のホロライブメンバーと比べるとややマイペースな傾向があります。
配信頻度は決して高い方ではなく、不定期で**「やりたい時にやる」スタンスを貫いているため、数週間~1か月ほど配信が空くことも珍しくありません。
しかしそのぶん、一度配信通知が来ればファンは大盛り上がりで、「お嬢がついに降臨なさった!」とばかりに待ち侘びていた視聴者が一気に集まります。
配信の開始時にはチャット欄が喜びのコメントで溢れ、毎回特別なイベントのような熱気**に包まれるのが特徴です。
配信時間帯は深夜帯が多く、23時~深夜2時頃にかけてスタートすることがよく見られます。
夜更けにまったりと雑談したり歌を歌ったりするスタイルが定着しており、ファンからは「深夜の癒やし」として親しまれています。
休日の夜など、ゆっくりリラックスしたいタイミングであやめの配信が始まると、「今日も安眠できそう」「寝る前にお嬢の声が聞けて幸せ」といった声が上がるほどです。
配信内容の傾向としては、大きく分けて以下のようなカテゴリがあります:
- 雑談配信:いわゆる「雑談枠」が最も頻度が高く、配信の定番スタイルです。百鬼あやめの日常的な出来事や感じたこと、趣味のアニメ・ゲームの話題、ホロライブ内でのエピソードなど、多岐にわたるトークを繰り広げます。ゆったりした口調でリスナーから寄せられるコメントに応じたり、ときに冗談を交えたりしながら進行するため、深夜ラジオ番組のように落ち着いて聞けると好評です。
- 歌配信(カラオケ):百鬼あやめは歌唱力にも定評があり、不定期に**「歌枠」**と称して生カラオケ配信を行います。ボカロ曲、J-Pop、アニメソング、時には懐かしの名曲など幅広いレパートリーを持ち、透き通るような歌声から力強いボーカルまで歌い分ける姿にファンは聞き惚れています。特に夜の歌枠ではしっとりとしたバラード系の選曲も多く、「癒やし効果がすごい」と評判です。
- ゲーム配信:他メンバーほど頻繁ではないものの、ゲーム実況も行います。中でもFPSゲームが好きで、『APEX Legends』をプレイする配信では仲の良いホロライブメンバー(例えば大神ミオや白上フブキなど)とチームを組み、深夜にワイワイ盛り上がる姿が見られました。撃ち合いで勝利した際には思わず「よっしゃー!」と少年のように喜ぶなど、ゲーム中は普段のほんわかした雰囲気から一転、熱中する様子も新鮮です。そのほかホラーゲームに挑戦することもあり、お化け屋敷のような演出に「ひぃ!」と悲鳴を上げる一面はファンにとって微笑ましいハイライトです。
- 晩酌配信:夜遅い時間帯に行われることから、お酒を嗜みながらゆるくトークする**「晩酌(ばんしゃく)配信」**もしばしば開かれます。お気に入りの飲み物(日本酒や梅酒など和の酒が好きとのこと)を用意し、「かんぱーい!」と視聴者と乾杯してから配信開始するスタイルです。ほろ酔い気分で普段より少し饒舌になったり、リスナーの酔っ払いネタに笑いながらツッコミを入れたりと、友人と飲み語らうようなリラックスした雰囲気が魅力です。視聴者側も各自飲み物を用意して、一緒に乾杯しながら配信を楽しむのがお約束になっています。
百鬼あやめの配信の魅力は、何と言ってもリスナーとの距離感の近さにあります。
コメント欄に流れるファンからのメッセージを丁寧に拾い、「〇〇殿、○○って言ってくれてありがとね~」と名前を読み上げつつ返事をしたり、スーパーチャットのお礼を一人ひとりに伝えたりと、温かみのある双方向のやり取りが見られます。
配信頻度が少ないぶん、「待っててくれてありがとうね」とファンを気遣う言葉をかけることも多く、その度に視聴者は「こちらこそ待っていられるのはあやめ殿の魅力があるからだよ!」といった愛のあるコメントで応えています。
また、百鬼あやめはコラボ配信では少し恥ずかしがり屋な一面を見せることも。仲の良い同期や後輩と一緒になると、途端に照れ笑いを浮かべたり、相手のボケに乗っかって無邪気に笑ったりと、ソロ配信時とはまた違った可愛らしさがあります。
ホロライブ内では面倒見の良い先輩として慕われており、一緒にゲームを遊んだり歌動画を投稿したりするコラボ企画でも「お嬢先輩かわいい!」と後輩から大好評です。
総じて、百鬼あやめの配信スタイルは**「深夜にゆったり楽しめる癒やし系コンテンツ」と言えます。
配信数こそ多くありませんが、その分一回一回の濃度が高く、ファンはまるで贅沢なご褒美の時間**を味わうように彼女の配信を堪能しています。
チャットでの小さなやり取りから生まれる笑い、歌声に心洗われる瞬間、お酒を飲んでちょっぴり頬を紅潮させる仕草など――百鬼あやめの配信には、ファンとの間で築かれた温かな空気感が常に流れているのです。
人気の理由(ファン層・魅力的な点)
デビュー以来高い人気を維持し続ける百鬼あやめですが、その人気の理由はどこにあるのでしょうか。
いくつかの観点から、彼女が多くのファンを惹きつけてやまない魅力について解説します。
- 純真可憐なキャラクター性:ホロライブには個性豊かなメンバーが多数在籍していますが、その中でも百鬼あやめは**「見た目通りに可愛いタイプ」**の稀有な存在です。鬼という設定ながら怖い要素はほとんどなく、天然でふわふわした雰囲気やちょっぴりドジなところも含め、「守ってあげたい」と思わせるような可憐さがあります。配信中に道に迷ってゲーム内をさまよったり、他の人の話をうっかり聞き逃して「あ、ごめんもう一回言って?」と慌てたりする仕草も微笑ましく、そうした飾らない可愛らしさがファン層のハートを掴んでいます。
- 芯の強さとマイペースさ:一方で、百鬼あやめは周囲に流されず自分のスタイルを貫く芯の強さも兼ね備えています。配信ペースを自分に無理のない範囲で維持している姿からもうかがえるように、「自分は自分、人は人」として我が道を行くポリシーが感じられます。普段は柔らかい物腰ながら、いざという時にははっきりと意志表示する場面もあり、その凛としたカッコよさに惹かれるファンも多いです。「可愛いだけじゃなく芯があるところがお嬢の魅力」と評されることもあり、ただ守られる存在ではなく自立した女性像として支持を集めています。
- ギャップ萌え:上述した可憐さと芯の強さの両立が、大きなギャップ萌えとなっている点は見逃せません。例えば、普段の話し声は高く愛らしいトーンなのに対し、ひとたびステージで歌うと透明感ある美声から力強いボーカルまで歌いこなす本格派であるギャップ。雑談ではリスナーに甘えるような口調なのに、ゲームでは負けん気を見せて「次は負けないもんね!」と悔しがるギャップ。また、コラボ中に恥ずかしがって後輩のボケに戸惑う一面と、自分が先輩としてリードするときの頼もしさのギャップ。こうした様々な表情を持つ多面性が、ファンにとっては何度見ても新鮮で「沼にハマる」(一度好きになると抜け出せない)大きな要因になっています。
- 歌唱力とパフォーマンス:百鬼あやめの歌唱力の高さも人気の柱です。先述の通り、バラードからロック調まで幅広く歌い分ける技量があり、ホロライブ内でも有数の歌姫の一人として認知されています。公式ライブでは妖艶で格好いいパフォーマンスを見せ、ソロ曲で観客を圧倒したかと思えば、ユニット曲では可愛らしい振り付けで笑顔を届けるなど、アイドルとしての総合力も兼ね備えています。実際のライブ映像を観て彼女を知りファンになったという人も多く、「歌って踊る百鬼あやめ」に魅了される新規層の獲得にもつながっています。特に彼女の歌う和風テイストの楽曲や力強いハイトーンボイスは「鳥肌が立つ」と評価する声もあり、その才能が人気を支える重要なポイントです。
- 独特の世界観とファン文化:百鬼あやめの配信やSNS上では、独自の文化が育まれています。彼女が自称として使う「余」やファンを呼ぶ「人間様」といった言い回しはファンにも浸透し、リスナー同士でも冗談めかして「○○する余~」といった言葉遣いを楽しむ姿が見られます。また、彼女の可愛い仕草に対して視聴者が即座に「かわ余!」(「かわいい」+「余」で「あやめちゃん可愛い!」の意)とコメントを打つのも恒例となっており、こうしたノリを一緒に楽しめる一体感がファン層を強固にしています。いわば百鬼組というコミュニティが一種の居心地の良いサロンのようになっており、その空間に惹かれてファンが定着する傾向があります。
- 幅広いファン層:百鬼あやめの魅力は国内外問わず届いており、英語圏やアジアの視聴者からの支持も集めています。和風の鬼キャラクターという独特のコンセプトは海外ファンにとってもエキゾチックで興味深く、彼女の歌ってみた動画に英語コメントが多数つくことも珍しくありません。2020年以降ホロライブの世界的人気が高まる中で、百鬼あやめも国境を越えて愛される存在となりました。また、年齢層も比較的広く、10代~20代の若年層はもちろん、30代以上のファンからも「深夜に癒される」「落ち着いた雰囲気が好き」といった声が上がっています。こうした幅広い層から支持される普遍的な魅力を持っていることも、人気を底上げしている理由と言えるでしょう。
これらの要素が相まって、百鬼あやめの人気は盤石なものとなっています。
ファンからは「一度あやめお嬢様の魅力に触れたら最後、抜け出せない」とも評され、その魅力を「沼」(沼のようにハマってしまうという意味)と表現する声もあります。実際、ホロライブ内でのある談話で、同期の大神ミオが「あやめ殿の人気はまさに沼」と評したこともありました。
可愛さ・格好良さ・面白さ・癒やし――様々な要素を持つ百鬼あやめだからこそ、多くの人々を引きつけて離さないのでしょう。
名場面・伝説エピソード集
長い活動の中で、百鬼あやめは数々の名場面や話題となったエピソードを生み出してきました。ここでは初心者ファンにもぜひ知っておいてほしい、彼女の伝説的な瞬間の一部をピックアップして紹介します。
- デビュー配信のハプニング:2018年9月の初配信は、今振り返ると微笑ましいハプニングがありました。緊張のあまり開始直後しばらく言葉が出てこず、数十秒間「………」と沈黙してしまったのです。チャット欄が「がんばれ!」「ファイト!」と応援ムードに包まれる中、「あ…あ…はじめまして、百鬼あやめ…です…!」と震える声で自己紹介を始めた姿に、当時の視聴者は大いに心を掴まれました。この初々しい一幕は彼女の伝説の始まりとして語り草になっています。
- 卍組APEXコラボ:ホロライブ2期生の湊あくあ、紫咲シオンと組んだトリオ「卍組(まんじぐみ)」での配信は、ファンの間で**「伝説のAPEXコラボ」**と呼ばれています。3人ともゲーム好きながら個性が強く、プレイ中にボケとツッコミが飛び交い大騒ぎ。百鬼あやめも普段の落ち着きはどこへやら、必死に「シオン先輩待って!」「あくあ、それカバー行く!」とゲームに没頭しました。極めつけは劇的な逆転勝利を収めた瞬間で、3人同時に絶叫しながら喜び合う様子は何度見ても笑顔になれる名シーンです。「卍組」の掛け合いはファンからの人気も高く、現在でも切り抜き動画が繰り返し視聴されています。
- 「レアモンスター」乱入事件:ホロライブメンバー同士の交流エピソードとして有名なのが、さくらみこの配信に百鬼あやめが突如現れた事件です。ある深夜、さくらみこが地道に作業ゲーム配信をしていたところ、普段あまり他人の配信に姿を見せない百鬼あやめがおもむろにチャット欄に登場しました。これに驚いたみこは思わず「お、お嬢!?レアモンスター出現なんだけど!?」と叫び、視聴者も「本当だ!あやめん来てる!」と大興奮。みこちは「金のコイキング(ゲーム中で狙っていた超レアな魚)よりレアだよ~!」と冗談交じりに嘆く一幕もあり、これ以降ファンの間では**「お嬢=出現率の低いレアモンスター**」というお約束ネタが生まれました。百鬼あやめ本人も後日の配信で「レアモン扱いはやめてほしい余~」と笑って応じ、この和気あいあいとした絡みはホロライブ内の仲の良さを象徴する微笑ましいエピソードとして知られています。
- ホラーゲームでの絶叫:百鬼あやめはホラー耐性がそれほど高くなく、怖いゲームに挑戦した際のビビリっぷりも名物です。特に印象深いのは、とあるホラーゲーム配信中に突然画面に幽霊が出現した瞬間で、「ぎゃああぁぁ!!」と耳をつんざく悲鳴を上げてしまったことがあります。あまりの驚きにコントローラーを取り落とし、「無理無理無理~~!!」と半泣きで画面から顔を背ける姿は気の毒ながら可愛く、視聴者からは「悲鳴助かる(ホラー配信での名言=悲鳴ありがとうの意)」コメントが殺到。配信終了後、「今日の絶叫ポイント切り抜き集」が即座に作成されるほど話題になりました。怖がりなのに頑張って最後までゲームを進める健気さも含め、ホラー配信回は彼女の新たな魅力が発見できる名場面として記憶されています。
- 3D配信でのパフォーマンス:百鬼あやめの3D生放送も多くの名シーンを生みました。特に2021年の3周年記念3Dライブでは、ソロでのダンス曲披露から、ゲストを迎えてのコント仕立てのコーナーまで盛り沢山の内容で、ファンを熱狂させました。振袖姿で情感たっぷりに歌い上げた「紅蓮華」のカバーは圧巻の一言で、当時Twitterトレンド入りするほど話題に。また、ライブ中盤では同僚の大神ミオや大空スバルと一緒にコミカルな劇を演じ、百鬼あやめが巨大な鬼のぬいぐるみ(彼女のマスコット「ぽよよ」)を抱えて暴れる茶番シーンには視聴者も大笑い。このように歌って良し演じて良しのエンターテイナーぶりを発揮した3Dライブは、ファンの心に残る伝説回となりました。
これらはほんの一部ですが、百鬼あやめは日々の配信やコラボで大小様々な思い出深い瞬間を作り出しています。
笑いあり、涙あり、ハプニングありのエピソードが積み重なり、「推し始めたら過去の伝説も全部追いたくなる」と新規ファンに言わしめるほどです。
もし興味が湧いた名場面があれば、公式の切り抜き動画や有志ファンがまとめたダイジェストなどもネット上で多数公開されていますので、ぜひ探して視聴してみてください。きっと百鬼あやめというVTuberの魅力を、より一層感じ取ることができるでしょう。
関連グッズ・コンテンツ展開(ボイス・フィギュア・公式グッズ・出演ゲーム等)
人気VTuberである百鬼あやめは、そのキャラクターを活かした様々な公式グッズやコンテンツ展開でも活躍しています。新規ファンとして押さえておきたい主な展開を、以下にまとめます。
- 公式ボイス&シチュエーションボイス:ホロライブ公式ショップでは、百鬼あやめの録り下ろしボイス集が定期的に販売されています。季節ごとのイベントに合わせたシチュエーションボイス(例:「百鬼あやめのバレンタインボイス」「クリスマスおやすみボイス」「夏祭りデートボイス」など)は特に人気で、彼女に甘い声で囁いてもらえる贅沢な内容になっています。また、誕生日や記念日には限定ボイスドラマもリリースされ、百鬼あやめが演じるミニストーリーを楽しむことができます。ファンならずとも、そのプロ声優さながらの演技力と耳に心地よいボイスは一聴の価値ありです。
- 音楽活動:百鬼あやめはソロ・ユニット問わず音楽面でも積極的に活動しており、公式オリジナル楽曲もいくつか発表しています。前述した初ソロオリジナル曲「melting」(2024年3月発売)は、切ない恋心を歌ったポップナンバーで各音楽配信サイトでリリースされました。他にも、視聴者のコメントで生まれた言葉「かわ余」をタイトルにしたキュートな一曲「カワヨ」(2023年3月リリース)や、鬼らしさ全開の和ロック調ソング「宵の余、良い!」など、魅力あふれるオリジナル楽曲があります。さらにユニット曲としては、白上フブキ&大神ミオとのトリオ**「あやふぶみ」**名義で「鬼鬼婚狂想曲(おにおにこんこんわおん)」(2024年1月リリース)といった作品も発表。ラップに挑戦した先進的なナンバーから、和楽器を取り入れた祭囃子風ソングまで幅広く歌いこなしており、音楽を通してもファンを楽しませています。
- フィギュア&玩具:その人気から、百鬼あやめは多数のフィギュア化にも恵まれています。まずねんどろいど 百鬼あやめ(デフォルメ可動フィギュア)は2023年3月に発売され、特徴的な角や着物も細部まで作り込まれたキュートな仕上がりとなりました。表情パーツも笑顔・ドヤ顔・困り顔の3種が付属し、「余だよ!」と胸を張るポーズなど劇中の姿を再現できます。また、POP UP PARADEシリーズからは手頃なサイズで彩色済みフィギュアが2023年9月に登場し、手軽に机上に飾れると好評でした。さらにコトブキヤ社より発売された1/7スケールフィギュア「百鬼あやめ~巫女衣装Ver.~」(2023年発売)は、台座にファンマークの意匠を凝らし360度どこから見ても“かわ余”な出来映えと評判です。このフィギュアは髪の流れや着物の模様まで緻密に再現されており、ファン必携の逸品となっています。その他、ガチャガチャ景品のミニフィギュアやアクリルスタンド、プライズ景品の抱き枕など、多彩なアイテムが展開されており、自室を百鬼あやめグッズで彩るファンも少なくありません。
- 公式グッズ(衣装・アクセサリー・日用品):ホロライブ公式からは、百鬼あやめの誕生日記念グッズや周年記念グッズが毎年リリースされています。例えば直近の誕生日グッズでは、ななかぐら氏描き下ろしの美麗イラストを使ったタペストリーや、彼女の式神「しらぬい・カルマ」をモチーフにしたぬいぐるみキーホルダー、直筆メッセージ入りのアクリルパネルなどが販売されました。また、日常使いできるマグカップやスマホケース、Tシャツなどにも彼女のアイコンがデザインされ、ファンが日常生活で推しを感じられる工夫がされています。面白いところでは、2024年のエイプリルフール企画グッズとして百鬼あやめの豆撒きセット(升と鬼のお面付き)が限定販売され、即日完売する人気となりました。公式通販やイベント物販でこうしたグッズを入手し、コレクションを楽しむのもファン活動の醍醐味です。
- 企業コラボ:百鬼あやめの知名度は企業からの注目も集めており、いくつかユニークなコラボレーションが実現しています。先述したマクセルイズミ社との電気シェーバーキャンペーン(2024年末)はその代表例で、彼女が広告キャラクターに起用され「CVO(Chief VTuber Officer)」としてCMや販促に登場しました。鬼のキャラクターとシェーバーの「鬼剃り(鬼のようによく剃れる)」という商品コンセプトをかけたユーモラスな企画で、描き下ろしイラストやオリジナル楽曲MVも制作され大きな反響を呼びました。このほかにも、過去にはコンビニのローソンとホロライブのコラボキャンペーンで描き下ろしクリアファイルに登場したり、MaxFactory社から発売のカプセルトイ**「ホロライブ運試しおみくじ」**のラインナップに含まれたりと、様々な分野に顔を出しています。こうしたコラボ展開によって、VTuberファン以外の一般層にも彼女の存在が知られるようになり、ファン層拡大にも寄与しています。
- ゲームへの出演:百鬼あやめは他媒体のゲームにもキャラクター出演を果たしています。特に有名なのが、2019年に実施されたスマートフォン向け艦隊ゲーム『アズールレーン』とのコラボイベントです。このコラボではホロライブメンバーが艦船キャラクターとしてゲーム内に実装され、百鬼あやめも**駆逐艦「あやめ」として登場しました。ゲーム用に録り下ろされたボイスでは、おなじみの「おはよう、人間ども!」というセリフも飛び出し、ファンを喜ばせました。他にも、ホロライブ公式のスマホゲーム『ホロライブ・オルタナティブ』関連企画や、ホラーアドベンチャーゲーム『ホロライブERROR』のストーリー中にキャラクターとしてカメオ登場するなど、クロスメディアな活躍も見られます。さらに二次創作の範囲ですが、ファンメイドから公式化した『ホロキュア(Holocure)』**というゲームにもプレイアブルキャラクターとして参加しており、ゲーム内スキル「鬼火」を駆使して戦う様子が「設定再現が細かい!」と話題になりました。こうしたゲーム出演により、普段VTuberを見ないゲーマー層にもその名を知らしめています。
- イベント出演・タイアップ:リアルイベントへの参加も積極的です。コミックマーケットや東京ゲームショウなどの大型イベント会場で行われるホロライブブースでは、百鬼あやめの限定グッズ(記念パンフレットや会場限定缶バッジなど)が販売されたり、等身大パネルが展示されたりしました。さらに2024年末には、前述の**「豊島園 庭の湯」温泉施設とのコラボイベント**に白上フブキ・大神ミオと共に参加しています。これは3人による和風ユニット「いろはにほへっと あやふぶみ」としてのタイアップで、コラボメニューやコラボグッズ(扇子や銭湯の木札風キーホルダー等)が提供されました。百鬼あやめのキャラクター性(和風の鬼)と温泉の「和」の雰囲気がマッチした企画で、ファンから「ぜひ行きたい!」との声が多数上がり好評を博しました。このようにリアルとバーチャルの垣根を越えたイベント出演も増えており、活躍の場を広げ続けています。
このように、百鬼あやめは多岐にわたるグッズ展開やコンテンツコラボを通して、その魅力を様々な形で発信しています。
お気に入りのボイスドラマを聞いて世界観に浸るも良し、可愛いフィギュアを部屋に飾って眺めるも良し、ゲーム内で自分の分身となった彼女を操作して楽しむも良し――ファンそれぞれのスタイルで百鬼あやめという存在を楽しめる環境が整っています。
特にフィギュアやコラボ商品は数量限定・期間限定のものも多いため、「推し始めたからにはグッズも手に入れたい!」という方は公式情報を見逃さないようにしましょう。ホロライブ公式サイトやTwitterでは新作グッズやイベントの告知が随時行われています。百鬼あやめ自身も配信やTwitterでグッズ告知をしてくれることがあるので、そちらも要チェックです。
おわりに
百鬼あやめは、和風の鬼娘キャラクターとしてデビューして以来、その唯一無二の魅力で多くのファンを魅了してきました。
可愛らしさと凛々しさ、マイペースさとサービス精神、そして何よりファンを大切に想う気持ち――そうした彼女の良さが詰まった配信は、新規のあなたにとってもきっと特別な時間となるでしょう。
まだ知らない一面がたくさんある百鬼あやめというVTuber。ぜひこれから公式配信や動画、SNSでの発信を追いかけてみてください。
彼女の声に耳を傾け、笑顔に癒やされ、ともに喜びを分かち合う中で、「百鬼組」の一員としての楽しさを存分に味わえるはずです。
初心者ファン向けに基本情報からエピソードまで駆け足で紹介しましたが、百鬼あやめの魅力は語り尽くせません。
これを機に興味を持った方は、ぜひ実際の配信アーカイブやクリップ集もチェックしてみてください。かわいくて格好良い“お嬢”の姿に、ますます惚れてしまうことでしょう。
管理人のひとこと
百鬼あやめさんは、ただ「かわいい」だけでは語り尽くせない奥深い魅力を持つVTuberです。
配信頻度が控えめであることが時に話題になりますが、それでもファンが離れず応援し続ける理由が、今回の記事を書いて改めてよくわかりました。
私自身も、初めて配信で「やっはろ~人間ども!」と呼びかけられたときの衝撃は今でも忘れられません。
これからも“余”らしく、無理せずマイペースに、でも確かな存在感で活躍し続けてくれることを願っています。
まだ「百鬼組」ではないというあなたも、ぜひ彼女の配信や音楽に触れて、その唯一無二の魅力に沼ってみてくださいね。
コメント