はじめに
この記事は「ゆびをふる事件」まとめ動画の削除をめぐる話題を、できるだけ客観的に整理して、あえて否定的に論じます。
ただし結論から言うと、叩く矛先を個人に向けるほど話は単純ではなく、特にさくらみこ本人を「黒幕」扱いするのは根拠が薄いと考えています。
論点整理
結局みんなが揉めているのは「動画が消えたこと」そのものより「消し方が下手すぎないか」という一点です。
削除が事実なら、著作権者としての権利行使という側面はあります。
同時に、見え方として「都合が悪い話を消した」に見えてしまう運用だと、ファン心理と相性が最悪です。
そして最悪なのが、そこに「推しへの敵意」や「派閥論」や「自治厨ムーブ」が混ざると、事実関係の確認より先に断罪が始まることです。
背景
まず「ゆびをふる事件」と呼ばれるものは、ホロライブ内企画として行われた「ゆびをふる大会」をめぐる認識違いが、外野の憶測で膨らんだ出来事として整理されています。
具体的には「募集の形式が招待制なのか全体募集なのか」という情報が食い違って伝わり、周辺メンバーのフォローや訂正も絡んで、燃えやすい形になったとまとめられています。
この手の話は、当事者の関係性よりも「それを見た第三者がどう物語化したか」で炎上の規模が決まります。
つまり、事件というより「事件にされた」という要素が強いタイプです。
経緯
複数のまとめ記事では、2022年末から2023年初頭にかけての流れとして、企画告知、発言の食い違い、フォロー、訂正、そして後日の言及という順で整理されています。
要点だけ抜き出すと「勘違いがあり得る状況」「勘違いを断罪に変える外野」「それを煽る鳩とまとめと自治」の三点セットが揃ったのが致命傷です。
そしてこのタイプの揉め方は、後から何を説明しても「説明したこと自体が燃料」になりがちです。
だからこそ運営が後年になってまとめ動画を消すと、今度は「消したこと」が燃料になって再燃します。
いわゆるストライサンド効果の典型ルートです。
今回の焦点
ここ最近になって「ゆびをふる事件」を扱ったまとめ動画が削除されたという報告が相次ぎ、これが「隠蔽ではないか」と受け取られて拡散しました。
一方で「いや著作権侵害なら消えるのは当たり前だろ」という反論も同時に増えました。
つまり「削除された」という現象に対して、解釈が二極化している状態です。
この二極化が起きた時点で、運営の広報としては負け戦です。
分析: 削除が叩かれやすい理由
一つ目は、削除が「説明の欠如」とセットで見えるからです。
YouTubeの仕組み上、外部からは「なぜ消えたのか」が分かりにくく、視聴者は空白を想像で埋めます。
二つ目は、削除という行為が「自分の記憶」や「自分の正義」を否定されたように感じる層を刺激するからです。
三つ目は、ファン文化として「切り抜き」が広がりの主役になってきた背景があるからです。
切り抜きが許される空気があるほど、削除は「裏切り」や「選別」に見えやすくなります。
基礎知識: 二次創作ガイドラインと権利対応
ホロライブ側は「切り抜きは自由です」と無条件で言っているわけではありません。
公式の二次創作ガイドラインには、切り抜きに関するお願いや、状況によっては削除手続きを行う可能性がある旨が明記されています。
さらに、元動画の情報を概要欄に明記することや、アーカイブ公開前の投稿を控えることなど、守るべき条件も書かれています。
つまり制度としては「許可されている」ではなく「条件付きで認めるので守ってね」です。
ここを無視して「切り抜きは文化だから全部セーフ」と言い切るのは危険です。
批判: 正当でも損をする運用
ルールがあることと、運用が上手いことは別問題です。
今回の件が燃えたのは、削除の是非より「運用の下手さ」が目立ってしまったからです。
特に悪手なのは「選別して消しているように見えること」です。
実際に選別しているかどうかは外部から確定できないとしても、そう見えた時点で信頼は削れます。
そして信頼が削れると、次に何をしても「やましいからだろ」と解釈されます。
運営にとって一番高いコストは、法務のコストではなく信用のコストです。
批判: 萎縮効果とストライサンド効果
もう一つの問題は、切り抜き制作者全体への萎縮効果です。
ガイドラインに従って活動している普通の切り抜き制作者ほど「自分も突然消されるのでは」と不安になります。
不安が増えると、挑戦的な編集や検証系の動画は減って、無難なリアクション集ばかりが残ります。
結果としてコンテンツの幅が狭まり、ファンコミュニティの健全性も落ちやすくなります。
さらに言うと、削除された側が「言論封殺された」と主張すると、そこから先は陰謀論の増殖フェーズに入ります。
そして最悪なのが「消したから増える」です。
削除が注目を呼び、ミラーや再編集や切り口違いの再投稿が増え、かえって拡散が加速します。
この段階では運営が何をしても「追いかけっこ」になって疲弊します。
疲弊した結果、さらに機械的な削除に寄ると、また燃えます。
これが負のループです。
反論: 運営を擁護する論点
一方で、運営を擁護する意見が出るのも当然です。
切り抜きやまとめ動画は、編集次第で印象を恣意的に作れます。
時系列を切って結論だけ強調すれば、当事者が何を言っても「言い訳」に見せることが可能です。
また、当事者間で既に収束している話を掘り返して金儲けの材料にする動画があるのも事実です。
こうした動画が原因で、タレントへの突撃や誹謗中傷が増えるなら、運営が動く合理性はあります。
ホロライブは企業であり、タレントの安全配慮とブランド保護は業務です。
加えて、YouTubeの著作権対応は「放置すると不利」になりやすい面があります。
権利者として継続的に侵害を看過しているように見えると、将来の権利主張やプラットフォーム対応で面倒が増えます。
だから一定ラインで権利行使をするのは、企業としては理解できます。
YouTubeには著作権申し立てや削除通知に関する手続きが用意されていて、権利者が申請できる仕組み自体は一般的です。
つまり「申請できるのにしない方がおかしい」という理屈も成立します。
両論併記: 法的正しさとコミュニティ運用のズレ
それでも「じゃあ全部運営が正しい」で終わらないのがホロライブの難しさです。
ホロライブの価値は、タレント個人の魅力と、ファンが二次創作や切り抜きで広げる熱量が両輪で回っている点にあります。
その両輪の片方を、たとえ正当な権利行使であっても雑に止めると、長期的には損になります。
だから「やるなら丁寧にやれ」という批判は、アンチの難癖ではなくファン目線の経営アドバイスでもあります。
個人攻撃の問題: さくらみこ本人の関与を断定できるのか
ここで一番慎重になるべきなのが、さくらみこ本人を削除の主体として扱う言説です。
動画削除が権利申請によるものだとして、通常その申請主体は権利者側であり、現場のタレント本人が個別に動かしていると断定できません。
むしろ企業運用として、権利・法務・管理のレイヤーで処理されていると考える方が自然です。
それなのに「みこが消させた」と決めつけるのは、燃やすためのストーリーになりやすいです。
そしてそのストーリーが一番得をするのは、再生数や対立で儲ける外野です。
みこち側の見方: 悪意の断定を避ける
まとめられている範囲の経緯を見る限り、問題の中心は悪意より確認不足や伝言ゲームの連鎖にあります。
確認不足は配信者として反省点になり得ますが、人格攻撃や派閥認定に飛躍させるのは別問題です。
また、過去の出来事を蒸し返して「今この瞬間の本人」を殴るのは、娯楽ではなく単なる加害です。
ホロメンはプロであると同時に、SNS上では常に標的になり得る人間でもあります。
当事者が謝罪や訂正をしたとされる話なら、最低限そこまでは踏まえた上で語るべきです。
提案: 運営が取り得た選択肢
否定的に言うなら、理想は二つしかありません。
一つは、削除するなら削除するで「切り抜き文化を守る姿勢」を同時に見せることです。
もう一つは、削除が避けられないケースの基準を、普段からもう少し具体的に伝えておくことです。
ガイドラインには削除の可能性が書かれていますが、一般の視聴者が読んで理解する運用にはなっていません。
結果として「ガイドライン読め」で殴り返す人と「隠蔽だ」で殴る人が生まれ、地獄になります。
批判: タイミングと情報設計の失敗
今回みたいな話題は、削除が正当でも「時期」が悪いと全て裏目に出ます。
炎上気味の空気の時に削除が重なると、外野は必ず「答え合わせ」と言い出します。
この「答え合わせ」という言葉が出た時点で、議論は終わっています。
なぜなら、相手は最初から結論を持っていて、都合の良い材料しか集めないからです。
だからこそ運営は「余計な燃料を増やさない設計」を普段からしておく必要があります。
自衛: 視聴者ができること
運営に不満があるなら、なおさら視聴者側がやるべきことはシンプルです。
当事者へ突撃しないことです。
鳩をしないことです。
切り抜きやまとめで断定口調が出てきたら、元配信や一次の文脈を探す癖をつけることです。
そして「自分の推しを守るために他人の推しを殴る」という最悪のムーブを正当化しないことです。
自衛: 切り抜き制作者ができること
ガイドラインが存在する以上、切り抜きはグレーではなく「条件付きの許容」です。
元動画情報の明記や、アーカイブ公開後の投稿など、守るべき線は明文化されています。
それでも削除されうることも書かれている以上、削除されない権利を当然視するのは危険です。
逆に言えば、運営がルールの範囲で動いた可能性は常にあるので、そこを「隠蔽」と断定するのも危険です。
一番賢いのは、ルールを守りつつ、煽りや断定で対立を作って稼ぐ編集をしないことです。
結論
今回の「ゆびをふる事件まとめ動画の削除」は、法的な正しさと、コミュニティ運用の上手さが別物であることを露呈させました。
削除が正当でも、見え方が下手なら炎上は加速します。
そして炎上が加速すると、タレントが矢面に立たされ、特に説明していない人ほど「何か隠してる」と言われます。
この構図は、さくらみこにとっても、他のホロメンにとっても、何ひとつ得がありません。
だからこそ批判するなら「削除した事実」だけでなく「どう運用すれば燃えにくかったか」に向けた方が建設的です。
管理人のひとこと
正直に言うと、動画を消した結果として「消した事実」が一番拡散している時点で、運営はコミュニティの空気を読み違えたと思います。
一方で、削除を見て即「みこちだけ守られてる」と断定して本人に矛先を向けるのも、同じくらい雑だと思います。
誰かを叩いて気持ちよくなるために「事件」を使う人が一番得をして、普通に配信を楽しみたい人が一番損をするからです。
みこちを擁護したいというより、ホロメン全員が「外野の物語」で消耗するのが本当に嫌なんですよね。
叩くなら個人じゃなくて運用で、語るなら断定じゃなくて根拠で、これだけは徹底したいです。
参考URL
https://hololivepro.com/terms/

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