【新時代】hololive Meet 5周年アンバサダー4名発表──わため・イオフィ・ジジ・千速で「五輪選手団化」、ホロスターズ消えた件

JP1人+ID1人+EN1人+DEV_IS1人=4ブランド代表団」──ファンの間で「五輪選手団みたい」と評されているのが、2026年4月27日にカバー社が発表した「hololive Meet」5周年アンバサダーの陣容です。角巻わため(JP4期生)、アイラニ・イオフィフティーン(ID1期生)、ジジ・ムリン(EN/Justice)、輪堂千速(DEV_IS/FLOW GLOW)の4名が選出されました。

注目すべきは、過去5〜6名体制だったアンバサダーが今年は4名に絞られたこと、そしてホロスターズ枠が外れたことです。各ブランドから1名ずつの均整がとれた構成は5周年プロジェクトとして初めて。同時に発表された新企画「hololive Meet STARS Navigator」を含め、海外展開の旗艦プロジェクトとしての位置づけがどう変化したのか、整理しておきます。

「hololive Meet」とは──2022年から始まった海外イベント基盤

そもそも「hololive Meet」とは何か、を整理しておきます。2022年4月26日にカバー社がプレスリリースで発表した、ホロライブプロダクションの海外イベント企画プロジェクトです。略称は「holoMeet」。スタート当初はホロライブ/ホロライブインドネシア/ホロライブEnglishの3ブランド合同でしたが、2025年からDEV_IS、ホロスターズ、HOLOSTARS Englishを含めて拡大しました。2026年はプロジェクト5年目のメモリアルイヤーになります。

活動内容は3本柱。① 海外コンベンションへのブース出展、② 海外イベントへの所属タレントのゲスト出演、③ 自主開催イベント(ファンミーティング、ポップアップストア等)。これまでの主な開催実績を時系列で並べると、2022年Anime Central(米イリノイ)・Dokomi(独)・SMASH!(豪)、2023年hololive Meet x TAIPEI POP UP STORE(台北、初の専用店舗)、2024年Anime NYC・Anime Festival Asia(シンガポール)、2025年hololive Meet @ Hong Kong(MacPherson Stadium、Mori Calliope×Takanashi Kiara/IRyS×Ouro Kronii出演)と、海外イベント参加の頻度と規模が年々拡大しています。

主要パートナーとしては、VRChatが2023年7月にオフィシャルスポンサー就任(タイトルスポンサー扱い)、グッズ販売はTokyo Otaku Modeが担当、というバーチャル+物理の両軸戦略になっています。2026年予定のイベントには、Anime Boston(4/3-5)、Anime Fest Plus 2026(マレーシア、4/18-19)、DreamHack Atlanta(5/15-17、ENメンバーによる「SUPER KARAOKE PARTY」と「Live D&D」)などが控えており、年間スケジュールはすでに動き始めています。

歴代アンバサダーの推移──2023〜2026の構成変化

アンバサダー制度は2023年からスタートしました。年ごとの構成を並べてみると、選出の意図がだんだん見えてきます。

2023年(5名):さくらみこ(JP)/クレイジー・オリー(ID)/IRyS(EN)/夕刻ロベル(HOLOSTARS)/Regis Altare(HOLOSTARS EN)。2024年(5名):白上フブキ(JP)/こぼ・かなえる(ID)/Hakos Baelz(EN)/水無世燐央(HOLOSTARS)/Banzoin Hakka(HOLOSTARS EN)。2025年(6名):桃鈴ねね(JP)/ヴェスティア・ゼータ(ID)/古石ビジュー(EN)/音乃瀬奏(DEV_IS、初登場)/荒咬オウガ(HOLOSTARS)/Octavio(HOLOSTARS EN)──DEV_IS加入で過去最多の6名体制でした。

そして2026年(4名)──角巻わため/アイラニ・イオフィフティーン/ジジ・ムリン/輪堂千速。過去最少人数で、かつホロスターズ系の男性ブランドが完全に外れた形です。各ブランドから女性タレント1名ずつ、4ブランドの均等代表という構成になっています。これが「五輪選手団化」と呼ばれる所以です。

角巻わため(JP・4期生)──歌で世界を回る

角巻わためは2019年12月29日デビューのホロライブ4期生。羊モチーフ、身長151cm、ファン名「わためいと」。最大の武器は歌唱力で、オリジナル曲「mysong」は300万再生超、定期歌枠「わためぇNight Fever!!」は週単位の名物枠として定着しています。長期的に「武道館ソロライブ」を夢として掲げ続けているシンガー寄りのホロメンでもあります。

選出の必然性が高いのは、すでに海外イベントの実働実績が豊富な点です。2024年8〜12月のhololive STAGE World Tour ’24 -Soar!-でNY・ジャカルタ・シンガポール・アトランタ・クアラルンプールを回り、Anime NYC 2024、Indonesia Comic Con 2024にも登壇。本人コメントでも「以前hololive Meetのイベントを何回参加させていただきましたので、この度、アンバサダーに選ばれたことをめっちゃ光栄しています!」と発言しており、現地ファンの顔がイメージできているアンバサダーです。

「わくわく過ぎてどうしよう!!えへへ!」というテンションのコメントも、わためらしさそのまま。4期生から初のhololive Meetアンバサダーでもあり、ホロライブ古参世代の中で「歌で世界を回るタレント」というポジションが正式に役割化された、と読めます。

アイラニ・イオフィフティーン(ID・1期生)──ID最古参からの初抜擢

アイラニ・イオフィフティーン(通称イオフィ)は2019年12月デビューのID 1期生。同期はアユンダ・リス、ムーナ・ホシノヴァ。地球文化に憧れて家出した宇宙人プリンセスというキャラ設定で、本人がイラストレーターでもあるという、ホロライブ全体でも珍しい「絵師ホロメン」です。ファン愛称は「io-mama」。

ここが今回の選出の妙で、ID枠は2023年Ollie(2期生)→2024年Kobo(3期生)→2025年Zeta(3期生)と進んできて、2026年でようやく1期生から初の単独抜擢になったのです。ID 1期生としては最古参の立ち位置で、ロイヤリティと活動歴の長さが評価された形と読めます。本人コメントは「5年目になるhololive Meetのアンバサダーに選ばれてとっても嬉しい!今年は世界中に色を塗っちゃうぞー!」──「色を塗る」は本人がアーティストである点とかけた発言で、絵師としての強みをアンバサダー活動に活かすニュアンスが込められています。

ID系のhololive Meetイベントは、東南アジア圏のオタクカルチャー系コンベンション(Anime Festival Asia、Indonesia Comic Con)が中心になります。イオフィのアーティスト性は、現地でのライブドローイング企画、絵師交流イベントなど、他のホロメンには真似できない切り口を作れる強みです。「ID 1期生からアンバサダーが出るのに5年かかった」という時間軸込みで、選出の意味は重い枠になっています。

ジジ・ムリン(EN・Justice)──最新世代から初のEN枠

ジジ・ムリン2024年6月22日デビューのhololive English -Justice- 所属。同期はElizabeth Rose Bloodflame、Cecilia Immergreen、Raora Pantheraの計4名。「自由の旗の下に育った、自由気ままな『チェイサー』であり、いたずら好きのグレムリン」というキャラ造形で、身長153cm、キャラデザはマキヒツジ。

EN枠は2023年IRyS→2024年Hakos Baelz→2025年古石ビジューと進み、2026年でJustice世代から初のアンバサダー登用になりました。デビュー後2年弱でアンバサダーポジションは異例のスピード昇格で、ENの最新世代を北米イベントに本格投入したい運営側の狙いが明確に見えます。

本人コメントは「ジジにマイクを持たせてステージに立たせるなんて!!ダメだ!!」というキャラを保ったボケ気味のリアクションから、「この1年でみんなともっと楽しい思い出ができると思うと楽しみだよ!!」と素直なテンションへ。直近の動きとしては、hololive English 4th Concert -Serendipity-(LA、2026/7/3-4)への参加発表、DreamHack Atlanta 2026のLive D&D(Nerissaと共演)出演予定──と、アンバサダー就任直後から実働スケジュールが詰まっています。

輪堂千速(DEV_IS・FLOW GLOW)──新ユニットから初の海外旗手

輪堂千速2024年11月9日デビューのFLOW GLOWメンバー。FLOW GLOWはDEV_IS傘下の音楽特化新ユニットで、千速はDJ/ドライバー設定、25歳でユニット最年長、自称「300馬力」のハスキーボイスが特徴です。愛車「フグ太郎」(ジープ・ラングラーがモデル)の話題でも知られ、キャラデザはトリダモノ。

2025年のDEV_IS枠は音乃瀬奏(ReGLOSS)でした。2026年はFLOW GLOWから初のアンバサダー登用で、これがDEV_IS内の世代バトンとしても象徴的なタイミング。歌唱力(FLOW GLOWは音楽特化ユニット)、英語圏配信耐性、新世代の海外プロモ先鋒──と、運営側の戦略意図がきれいに重なる選出です。

本人コメントは「初めてアンバサダーとして務めさせて頂きまして、ドキドキして正直ちょっと緊張していますが、精一杯頑張りたいと思います!」──キャラの強さに対して妙に真面目なトーンが出てきたのが、千速ファンの間で「真面目にスイッチが入る千速」として愛されているリアクションでもあります。直近ではhololive SUPER EXPO 2026でスズキ社とコラボバイク展示(2026/2/27正式発表)もあり、海外イベント以外でも露出が積み上がってきている状態です。

ホロスターズ枠が外れた件──「女性4ブランド集中」の意味

2026アンバサダーで最大の構造的変化は、ホロスターズ枠(HOLOSTARS/HOLOSTARS English)が外れたことです。2023〜2025までは必ず夕刻ロベル/水無世燐央/荒咬オウガら男性タレントが含まれていたので、これは明確な路線変更です。

カバー社からは外した理由について公式説明は出ていません。ただし、ホロスターズは2026年4月3日に運営体制変更(「会社主導の活動はほぼすべて終了、個人活動を主軸に」)を発表したばかりで、事実上の大規模縮小モードに入っています。会社主導の海外プロモ枠であるhololive Meetから外れるのは、この体制変更の延長線上にあると読むのが自然です。

結果として2026は「女性4ブランドの均等代表」に絞り込まれ、海外進出の旗艦感を強調する構成になりました。これがファンの「五輪選手団」「ナショナルチーム」評の根拠になっています。男性ブランドを切ることで、女性タレント海外プロモの動線をシンプルに、というのが2026年版の戦略のように見えます。

新企画「hololive Meet STARS Navigator」とは何か

5周年発表で同時にアナウンスされたのが、新企画「hololive Meet STARS Navigator」。公式リリースの説明は「ファンの皆様がこれまでにない『新しい視点』からhololive Meetを楽しめる体験をお届けします」というもので、詳細は近日中に公式サイトおよび公式SNSにて発表予定とされています。

名前に含まれる「STARS」がホロスターズを意味するのか、それとも単に「星=アンバサダー」の比喩なのかは未確認です。ホロスターズ枠が外れた直後の発表だけに、ファンの間でも「STARSってホロスターズと関係あるの?」という疑問が出ています。仮にホロスターズの別ルート展開を意識した名前だとすれば、男性ブランドは別チャンネルで動かすという棲み分け宣言になります。これも続報待ちのトピックです。

「Navigator」という名前から推測すると、イベント現地参加型の体験設計の可能性があります。ARアプリ、QRコードスタンプラリー、現地ガイドAI、VRChatでの並行イベント──いずれも今のhololive Meetの拡張として収まる要素です。5周年として「単なる人事発表」にとどめなかったのは、運営側のメッセージ性として明確に意図された設計に見えます。

4月発表ラッシュ──原宿・LA・Meetの三段ロケット

今回のhololive Meet 5周年発表は、4月の連続発表ラッシュの3段目として位置づけられます。並べてみると意図が見えてきます。

4/20:hololive English 4th Concert -Serendipity- 7/3-4 LA Shrine Auditorium発表(EN15名参加)。4/24:hololive production official shop in Harajuku オープン(東急プラザ表参道オモカド、ぺこら等身大フィギュア+ソニー空間再現ディスプレイ)。4/27:hololive Meet 5周年アンバサダー発表。──ちょうど1週間で、国内拠点(原宿)→米国大型公演(LA)→グローバルイベント基盤(Meet)と段階的に発信を重ねている形です。

シナジーがわかりやすいのは、Gigi MurinがLA Concert 4thの出演メンバー15名に含まれていること。アンバサダーとコンサートの動線が直接つながっており、Gigi個人の露出が4月後半〜7月にかけて連続的に高まる設計になっています。Watameもhololive STAGE World Tour ’24での実績を基盤に、Meetアンバサダーとして再び海外現場に出ていくはずです。

5月14日にはカバー社の通期決算発表も控えており、これらの発表ラッシュは「投資先行フェーズの中身」を株主・ファン双方に見せるための布石でもあります。原宿店・LAコンサート・Meet 5周年ぜんぶ含めて、2026年のホロライブが「物理拠点・海外興行・グローバルイベント基盤」という3軸でグローバル化を加速していることを、4月に集中して可視化した、というのが今月のメッセージです。

関連記事

【凱旋】hololive English 4th Concert「Serendipity」LA開催決定──EN15名総出演

【新店舗】ホロライブ、原宿出店──「キデイランドのなかの専門店」というリアル

【検証】ホロスターズ運営体制変更から3週間後──現状と海外メディアの反応

【検証】カバー、5/14通期決算へ──Q3まで+20.2%、4月発表ラッシュで見える「投資先行フェーズ」

管理人のひとこと

4ブランド均等で4名──というシンプルな構成は、5周年として記号性が強くて好きでした。「五輪選手団」というファンの読み方も、5年目を象徴的なメモリアルにしたかった運営の意図と噛み合っていると感じます。

個人的には、イオフィのID 1期生から初のアンバサダー就任が地味にいちばん刺さりました。ID 1期生がアンバサダーになるまで5年かかった、という時間軸を考えると、海外ブランドの「最古参を改めて立てる」運営の優しさを感じます。「今年は世界中に色を塗っちゃうぞー!」という本人コメントの軽さも好き。

参考URL

活動5年目を迎える「hololive Meet」2026年度アンバサダーおよび新企画のお知らせ | カバー株式会社
カバー株式会社は、「ホロライブプロダクション」をはじめとした日本ならではのコンテンツを世界に向けて発信している、次世代のエンターテインメント企業です。
COVER Corporation Announces hololive Meet 2026 Ambassadors as it celebrates 5th Year of Activities | NEWS | hololive official website
hololive Meet(ホロライブ ミート)|hololive production(ホロライブプロダクション)
hololive Meet is hololive production’s brand that covers our activities such as stage events
VTuber事務所「ホロライブプロダクション」、海外イベント企画「hololive Meet」プロジェクト開始のお知らせ
カバー株式会社のプレスリリース(2022年4月26日 11時00分)VTuber事務所「ホロライブプロダクション」、海外イベント企画「hololive Meet」プロジェクト開始のお知らせ
角巻わため | 所属タレント一覧 | hololive(ホロライブ)公式サイト
ホロライブプロダクションの女性VTuberタレントグループ「hololive(ホロライブ)」の公式サイトです。このページでは角巻わための情報を掲載しています。
アイラニ・イオフィフティーン | 所属タレント一覧 | hololive(ホロライブ)公式サイト
ホロライブプロダクションの女性VTuberタレントグループ「hololive(ホロライブ)」の公式サイトです。このページではアイラニ・イオフィフティーンの情報を掲載しています。
ジジ・ムリン | 所属タレント一覧 | hololive(ホロライブ)公式サイト
ホロライブプロダクションの女性VTuberタレントグループ「hololive(ホロライブ)」の公式サイトです。このページではジジ・ムリンの情報を掲載しています。
輪堂千速 | 所属タレント一覧 | hololive(ホロライブ)公式サイト
ホロライブプロダクションの女性VTuberタレントグループ「hololive(ホロライブ)」の公式サイトです。このページでは輪堂千速の情報を掲載しています。
【ホロライブプロダクション】海外イベント企画「hololive Meet」プロジェクト開始!
ホロライブプロダクションを展開するカバー株式会社が「hololive Meet」プロジェクトを発表しました。   「hololive Meet」とは、「ホロライブプロダクション」傘下の「ホロライブ」、「ホロライブインドネ

コメント

タイトルとURLをコピーしました