絶賛100点。「ONICHAナンバーワン」「日本を変えた、麦茶の世界を変えました」──兎田ぺこらがカメラ枠でこれだけ褒めちぎったのに、同じ商品をブラインドで7人に飲み比べさせたら、ONICHAを選んだのはたったの1人。ぺこらの100点 vs ロケットニュース7人中1人──このギャップが、ヒカキンプロデュースの新麦茶「ONICHA(オニチャ)」を巡る最初の話題になっています。
ぺこらの配信は2026年4月21日、ONICHA発売初日のカメラ枠での「正直レビュー」企画。「麦茶にはうるさい」と豪語するぺこらが、市販の伊藤園・サントリー・コカ・コーラ系3種と飲み比べた結果、ONICHAだけ別格扱いで「麦茶飲むときにまた買ってもいいな」と褒め倒しました。一方で、翌日のロケットニュース24のブラインド検証では、編集部7人中4人が「やかんの麦茶」を選択、ONICHAは1人のみ。SNSでも「普通の麦茶」がトレンド入りする事態に──。今回は、この温度差をフラットに整理します。
ぺこらの絶賛配信──「ONICHAナンバーワン」「100点」「日本を変えた」
ぺこらが配信したのは2026年4月21日、ちょうどONICHA発売日のカメラ枠でした。タイトルは「【カメラ】バズり飯を正直レビュー!!!!!!!!!!!!!!!!!ONICHA、ピーナッツコーラ、ケンタッキー炊き込みご飯etc…ぺこ!」。ONICHA以外にも、ピーナッツコーラ、プリングルスチョコ、ギルティ炭酸NOPE、ケンタッキー炊き込みご飯など、ネットで話題のバズり飯を一気にレビューする企画です。
そのなかでONICHAの評価が一段抜けて高かった、というのが今回の話の核心です。ぺこらは飲み比べを始める時点では「麦茶ってどれも一緒じゃない?」と懐疑的なトーンでスタートしたのですが、ONICHAを一口飲んだ瞬間、明らかに表情が変わりました。出てきたコメントを並べてみると、こんな具合です。
「麦茶にはうるさい」「一口で濃く感じる」「水っぽさがなく、ちゃんとお茶の味が出ている」「ピッチャーの底で濃くなっている部分を飲んでいる感じ」「麦茶飲むときにまた買ってもいいな」「ONICHAナンバーワン」「日本を変えた、麦茶の世界を変えました」──最終的に100点満点。雑談配信のテンションを差し引いても、なかなか強いトーンです。配信のサムネイルもONICHAが目立つ位置に配置されており、結果的にこの回は「ぺこらONICHAレビュー回」として切り抜きが伸びる展開になりました。
ONICHAとは──ヒカキンプロデュース、セブンで600ml/138円
ONICHA(オニチャ)は、ヒカキンが設立したBEE株式会社がプロデュースする麦茶ブランド。発売日は2026年4月21日(火)朝7時、販売チャネルは全国セブン-イレブン店舗限定で数量限定販売です。価格は600mlペットボトル138円(税抜)/149.04円(税込)。市販の伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」650mlが100円前後、サントリー「やさしい麦茶」やコカ・コーラ「やかんの麦茶」も同価格帯であることを踏まえると、容量は若干少なめ、価格はやや高めの設定です。
原材料は六条大麦・二条大麦のみ。エキスや酸化防止剤(ビタミンC)も不使用、というシンプル路線。パッケージはラベルデザイン3種でキャラクター「おにっぴ」が配置され、ラベルの内側には「鬼みくじ」(大吉/中吉/小吉+シークレット1種)が仕込まれています。発売初日にはメルカリで定価超えの転売出品も出ており、「鬼みくじ目当て」のコレクター需要も生まれました。
ヒカキンの発表時のキャッチフレーズは「日本の麦茶、変えるぞ!」。コンセプトは「子供の目を引くものに関しては正直ジュースが圧倒的に強い。でも親としては、健康的で安心な飲み物を選んでほしい」。ヒカキンプロデュース食品ブランド第2弾で、第1弾は2023年の「みそきん」(累計1000万食突破、再販即完売連発)。第2弾としてのプレッシャーは相当大きいスタートでした。
麦茶3種飲み比べ──ぺこらが下した順位
ぺこらの配信内では、ONICHAだけでなく市販3種との飲み比べも行われています。ぺこらの評価を整理するとこんな感じでした。
① 伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」──「学生時代からよく飲んでいた」と本人が言うお馴染みの味。ぺこらにとってのベースライン。安心感はあるが、特筆して褒めるトーンではなし。② サントリー「やさしい麦茶」──「香りは控えめながらもすっきりと飲みやすい」と評価。中庸ポジション。③ コカ・コーラ「やかんの麦茶」──「水っぽく、薄く感じた」と辛口。3種の中では最下位扱いでした。
ここで興味深いのは、ぺこらが「やかんの麦茶」を最も低く評価した点。これは後述するロケットニュース24のブラインド検証結果と完全に逆の順位です。検証では編集部7人中4人が「やかんの麦茶」を最高評価で選んでいるため、ぺこらの味覚マップは一般のブラインド評価とかなりズレている可能性があります。「ぺこらは麦茶にうるさいキャラ初お披露目」だったわけですが、その「うるさい」基準が独自路線だった、というのが地味に面白いポイントでした。
ロケットニュース24のブラインド検証──7人中1人しかONICHAを選ばなかった
ぺこらの配信翌日(4月22日)、ロケットニュース24が「【検証】ヒカキンの『ONICHA』は本当に麦茶に革命を起こしているのか?市販の麦茶3種と飲み比べしてみた」という記事を公開しました。これがぺこら評価との大きな対比軸になっています。
検証は編集部7名による完全ブラインドテスト。対象は4種で、A: コカ・コーラ「やかんの麦茶」、B: チェリオ製「ONICHA」、C: 伊藤園「健康ミネラルむぎ茶」、D: サントリー「やさしい麦茶」。容器を隠してラベル不明のまま試飲し、それぞれが好みを選ぶ方式です。
結果は容赦のないものでした。GO羽鳥・P.K.サンジュン・中澤星児・Yoshioの4名がA(やかんの麦茶)を選択。ONICHAを選んだのは原田たかしの1人のみ。あひるねこは「全部麦茶」最安推奨、和才は「どれも一緒」と差を感じない判定。「薄い」という指摘もあり、ヒカキンの「麦茶の世界を変える」コンセプトとはちょっと違う着地でした。
ぺこらの「100点・日本を変えた」 vs ロケニューの「7人中1人」。これだけ温度差があるのは、ブラインドかどうか/集団か個人か/話題ノリの差/メディアバイアスなど、いくつかの要因が同時に効いていると考えるのが妥当でしょう。「ぺこらが間違っている」のではなく、「ラベルが見えていると判断は変わる」という当たり前のことを再確認しただけ、とも言えます。
著名人レビューも温度差──きまぐれクックは絶賛、ひろゆき無難、シバター辛口
ONICHAのレビューは、ぺこら以外の著名人も次々と発信しています。並べてみると、それぞれの個性が色濃く出ていて面白いです。
きまぐれクック・かねこは「飲みやすいタイプだ」「うちの実家で出てきた麦茶にすっごい近い」「忖度抜きに言うとこっちの方が好き」「これは売れるぞ」と肯定寄り。料理人としての舌ベースの評価で、ぺこらに近い高評価ラインです。
ひろゆきは「さわやかな味」「やっぱり麦茶って飲みやすいよね」「久々に麦茶って飲んだけど飲みやすい」と無難な好評価。ヒカキンに対する辛口で知られるひろゆきがフラットなトーンに寄った、というのが地味に小ネタになっていました。はじめしゃちょーは自販機プレゼントを受けた初飲時に「お~、なるほどね……」と戸惑い顔→「めちゃうまい」とリカバリーしたものの、視聴者から「絶対無理してて草」とツッコまれるオチに。
シバターは「1番大事なところ見落としてるんじゃないか」と切り口の鋭さで指摘。ヒカキン関連動画で定番の批判ポジションを今回も継続しています。──こうして並べると、ぺこらの100点はYouTuber業界全体で見ても明らかに最大級の好評価であり、それゆえ「ぺこらだから言える」「ぺこらが言うなら買ってみる」という購買動機を生んだのは間違いないところです。
ぺこキンコラボ以来──ヒカキン×ぺこらの関係性
今回のレビューが「単なる試食配信」を超えて文脈を持つのは、ぺこらとヒカキンに過去のコラボ実績があるからです。2023年10月23日、湖池屋ストロング×ヒカキン×兎田ぺこらの「ぺこキンストロング」コラボが発表され、当時話題になりました。これは湖池屋の「ストロング」シリーズに、ヒカキンとぺこらの名前を掛け合わせた限定品で、VTuber×トップYouTuber×大手菓子メーカーの三者コラボとしてひとつのモデルケースになっています。
ヒカキンは2021年8月にVTuberデビュー(葛葉・渋谷ハルとコラボ)しており、もともとVTuber親和性が高いYouTuberです。ぺこらとの絡みも2023年から続いていて、今回のONICHAレビューも「自然な流れの延長線上」にあると言えます。重要なのは、今回はPR表記なしの「自分で買って飲んだレビュー」という建付けであることで、案件配信ではないと明示されています。だからこそ100点満点という強い評価が「忖度なし」の重みを帯びる、という設計です。
「普通の麦茶」がトレンド入り──SNSの一般評価の現実
ONICHA発売日の4月21日、X(Twitter)で「普通の麦茶」がトレンド入りしました。これがONICHAのSNS上での評価を端的に物語っています。
具体的なポストを並べると、「ONICHA、マジで普通の麦茶やね」「飲みやすいけど驚くほど普通」「ちょっと飲みやすい程度の普通の麦茶」「ワクワクはしない」──といった、辛口というよりは「期待値とのギャップ」を指摘する声が中心でした。一方で「今まで飲んだペットボトル麦茶の中で断トツで飲みやすい」「口触りが柔らかくてびっくり」というポジ意見もあり、評価が割れているのが現状です。
東洋経済オンラインの分析記事では、元広告マンの西山守氏が「ヒカキンの『日本の麦茶、変えるぞ』という強気宣伝に対し、製品が『普通』だったため期待値ズレで苦戦は必然」と分析しています。これは商品力ではなくマーケティング上の問題で、「キャッチフレーズが強すぎた」という構造的な指摘です。みそきんが「カップ麺としての完成度」で評価された一方、ONICHAは「麦茶の革命」を標榜したぶん、ハードルが上がりすぎた、というロジックですね。
ぺこらレビューと一般評価のギャップ、何が起きていたのか
整理してみると、こんな構図です。ぺこら100点・きまぐれクック絶賛・ひろゆき無難・はじめしゃちょー戸惑い→絶賛・シバター辛口、そしてロケニュー7人中1人・SNSは「普通の麦茶」。──評価は完全にバラついていて、ONICHAそのものに「絶対的な良し悪し」は存在しないことがわかります。
なぜこんなに割れるのか。ひとつには、麦茶という飲料カテゴリそのものが「差が出にくい」ジャンルだから。コーヒーやお茶のような「うまい/まずい」の幅が小さく、6割の人が「どれも似たようなもの」と感じる土俵です。そこに「変えるぞ」と挑むと、味で差別化するのは構造的に難しい。だからこそ、ラベル・ストーリー・キャラクター(おにっぴ)・鬼みくじ──といった体験価値で勝負する商品設計になっているわけです。
もうひとつは、ラベル付き試飲とブラインド試飲は別物であるという原則。ぺこら配信もきまぐれクックも、ラベルが見える状態でのレビューでした。ラベルが見えていると、ヒカキンというブランドへの信頼や、シンプル原材料への期待値が、味の感じ方を底上げします。逆にロケニューはブラインドだったので、純粋に味だけで7人中1人。──これは「ぺこらが嘘をついた」ではなく、人間の味覚はストーリーと一緒に消費されている、という当たり前の事実が出ただけ。ぺこらの100点には、ぺこらが置かれている「VTuberとしてバズり飯を楽しむ場の空気」も乗っているので、その分は正しく差し引いて読むのがフェアです。
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管理人のひとこと
正直、ぺこらが「麦茶にうるさい」キャラ初お披露目だったのが今回いちばん面白かったところです。配信主としての「忖度なし」スタンスを保ったまま、最終的に100点を出したというのも、ぺこららしいテンションの作り方でした。
個人的には、ロケニューの「7人中1人」と並べて見比べたとき、ヒカキンが背負った「みそきん2作目のプレッシャー」の重さがちょっと気の毒に感じました。みそきんが強すぎたぶん、ONICHAは「ふつうにおいしい麦茶」というだけでは届かなかった。次のヒカキンプロデュース食品があるなら、もう少し「キャッチコピーを抑えめにしてくる」のではないでしょうか。
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